学割は強みになる

楽天モバイルは家族割りに加えて学割も開始した。
ARPUの上昇を望んでいては加入者数が増えない、現状のままでは加入者数が頭打ちになるとの判断だろう。
例えARPUが下がったとしても、加入者数でそれを補えればプラスになる。
春商戦は現在一番の顧客獲得時期であり、これを逃すのはもったいない。

ただし割引額はショボい。
他社の学割が大幅値引きしているのに対して、楽天モバイルは110ポイントの還元にとどまる。
楽天モバイル利用者の楽天市場利用率が低い事から、ポイントを与えて楽天市場で使って貰おうとの魂胆だ。
それがうまく行けば楽天市場の売り上げになるが、逆に楽天ポイントなんか貰ってもなぁと思う人もいるだろう。
ソフトバンクのPayPayポイントとは少し違い、楽天ポイントはそのまま金銭換算がしにくい。
楽天的には、楽天ポイントで楽天モバイル料金を払われるのが一番嫌だろう。
これだと実質値引きではなく、本当の値引きになってしまう。

契約会社を変えるのに抵抗のない人なら、より割引率が大きく安価な他社に行く選択がある。
auは月間20GBまでなら1,078円で使う事が出来る。
ただし期限があるので、期限が切れたから楽天に移動する人はいるはずだ。

楽天の場合はキャンペーンではなくプラン(プログラム)なので、いつでも学割の恩恵を受けられる。
auの学割が切れてから考える時間を経てでも移動が出来る。
他社の場合は学割適用期間が決められていたりするので、モタモタしていると移動できなくなる。
しかしキャンペーンではなくプランの割にはエントリーが必要となっているので、突然中止もあり得るのか?
終了日未定とはなっているが、これってキャンペーンなんじゃないの?

15歳から22歳までで区切った場合、auだと約27.5万円かかる。
楽天の場合は約15万円(支払額は約16万円)なので半額で済む計算だ。
しかしデータ使用量のリミット設定制限がないので、好き放題に使ってしまうと約24万円となる。
Androidの場合はデータ制限機能があるが、iPhoneでは設定できない。

それでも多少でも安くと考えれば、競争力はある。
家族割りとの併用も可能なので、そうすれば更に(実質的負担額が)安くなる。
家族割りは順調だと言いながらも数字を出していないので、あまり順調ではないとみる事が出来る。
楽天自身、家族で事業者をまとめる事業者が多いので学割は不可欠だと言っている。
逆に言えば学割がないと家族全員に加入して貰えないとも取れる。

楽天と言えば石川氏がXで、(石川氏は)楽天びいきだと書かれていた。
そうなのかな、特にそんな感じでもないと思うけど。
その石川氏はドコモのパケ止まりはBAND41が無いから説を唱えている。
米国ではSprintが優秀で、それは米国で唯一BAND41の割り当てを受けているからだと説く。
ただSprintは190MHz幅があり、QUやXGPは30MHz幅しか無い。
確かに3.5GHz帯に比較すればエリア設計は楽だとは思うが、石川氏の言うBAND41最強説はどうなんだろう。

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