旧プリウスシフトはゲーム機のコントローラを模したと設計者は言っていた。
軽く触れただけでいつでも操作が簡単にできることが良いことだという設計思想だ。
しかしそれが多くの事故を引き起こし、多くの人の命を奪った。
だがトヨタは頑なにこれを変えようとしなかったが、現行型では改善が試みられた。
改善はシフト位置のインジケータの追加や、一部操作の変更だ。
これによって新型プリウスはミサイル化しにくくなった。
多くの車はブレーキを踏まないとシフトレバーがPやNから動かせない仕組みになっているが、それには意味がある。
リバースに入れる時などにボタンを押さなければいけないのにも意味がある。
しかし旧プリウスはこれを無視したた。
と言う話を書いたのは、第3世代後期型ミニのシフトレバーもちょっと癖があるからだ。
R-N-Dに関してはプリウスシフト同様に、どこに操作してもホームポジションに戻ってしまう。
操作としてはマニュアルシフトが出来るので、旧プリウスではなくクラウンに近い。
プリウスの場合はニュートラルに入れるのに長押しが必要だが、ミニはすぐにニュートラルに入る。
シフトレバーの位置を見ただけではどこに入っているのかが分からないが、シフトレバーにインジケータがあるので見れば分かる。
現行プリウスはシフトレバーにはインジケータはないが、シフトレバー下部分に表示を付けた。
旧プリウスは物理的にも論理的にもホームポジション(・)に戻るが、ミニは論理的にはシフトポジションにある。
従ってR→Nはシフトレバーを1回引けば良い。 プリウスの場合はホームポジションからレバーを右に長押しする必要がある。
操作にはシフトレバー横のボタンを押す(Nからのシフトはブレーキペダルも踏んでいる)必要がある。
前後方向はホームポジションに戻ってしまうが、左右方向(マニュアルシフト)に動かすとレバーの位置が変わる。
レバーの位置でマニュアルシフトになっているかどうかは確認できる。
走行中にドアを開けたりすると、シフトは自動的にパーキングになる。
前期型は通常のシフトレバー的動きをするが、横に倒してマニュアルシフトモードになるのは後期型同様だ。
前期型はシフトレバーの位置とシフトレバーのインジケータで、シフト位置が分かるようになっている。
普通に走っている分にはマニュアルモードは使わないと思うが、このあたりは山なのでエンジンブレーキを使うためにシフトを行う必要がある。 こうした操作ではパドルシフトが便利だと思うが、パドルシフトは後期型にオプション設定されていたかも。
ホンダは一部車種でボタン式のシフトを使っている。
ボタンの配置と高さを変えることで、ブラインドタッチが可能だ。
セレクトされているポジションのボタンが光るので、現在どこにシフトされているかが分かる。
配置は一般的なP-R-N-Dである。
なおボタン式のセレクタは古いアメ車(メカニカル式)にも見られる。
ただこれにも反対意見があり、何故ボタンにする必要があるのか?年寄りは操作できないと。
コメント
>多くの車はブレーキを踏まないとシフトレバーがPやNから動かせない仕組みになっているが、それには意味がある。
Pからはブレーキが必要な車種がほとんどですが
Nからはブレーキが不要な車種は多いですよ。
>リバースに入れる時などにボタンを押さなければいけないのにも意味がある。
>しかし旧プリウスはこれを無視した。
ボタンがあるのは上下方向+移動距離でポジションを決定する
ストレート式シフトノブだからでしょう。
(移動距離操作は入れ間違う可能性が高い。
プリウス型をやめたノートは移動距離が複数あるのでボタンが復活。)
上下と左右方向で操作するゲート式はボタンがない車種が多いです。
またプリウスも上下と左右方向で操作し移動距離による操作はないので
ゲート式と同様にボタンがないのでは。