トルクレンチ(1)

国産車も最近はネジの締め付けトルクを規定しているものが多くなった。
ドイツ車は古くから締め付けトルクを規定していて、プラスチックを相手に締めるネジのトルクも書いてあったりする。
ウチには何本かのトルクレンチがある。
今回試したアナログ式は3本だが、どこかにもう1本あった筈なんだなぁ。

上のものはエマーソンの差込角1/2、40Nm〜200Nm、公称誤差±4%、売価は4.5千円位。
中央のものはMonotaROのPB商品で差込角1/4、5Nm〜25Nm、公称誤差記載なし、売価5千円位。
下のものはDream Corporation MELCO RACINGで差込角3/8、18.6Nm〜108.5Nm、公称誤差記載なし、売価3千円位。

MELCO RACINGのものが一番古いのだが、目盛りがft・lbf(フィートポンド)をそのままNmに書き換えただけなので、数値が半端になっていて分かりにくい。 数値の設定をミスしたらトルクレンチを使う意味など無くなる。

TONEのデジトルクは差込角3/8、13Nm〜135Nm、公称誤差±3%、売価8千円位だ。
デジトルクの誤差は実力値で±1%程度だそうなので、各メカニカルトルクレンチと比較してみた。
エマーソンとMonotaROのものは2〜3%の誤差内に収まっていたが、MELCO RACINGのものは15%も狂っていた。 設定間違いではないかと見直したのだが、設定ミスではなく狂いだ。

MELCO RACINGのものは誤差が大きくて使えないし、フィートポンド目盛りを書き換えただけなので分かりにくいので、ディジタル式のものを購入することにした。 差込角3/8もトルクの対応レンジも一番使う。

アナログトルクレンチは数値さえ正しく設定すれば、カチッと動くので手の感覚だけで分かる。
ディジタルトルクレンチは数値を見るとか音を聞くとかで、手の感覚では分からない。
なのでプロはディジタルトルクレンチを嫌う傾向があるのだとか。
TONEのプリセット型は設定しやすく管理もしやすい(緩めておく必要が無い)ので使いやすい。 アナログ式はトルク測定幅が5倍位しかないので、アマチュア的には1本のトルクレンチで済ませられるディジタル式を選びたくなる。



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