ジムニーは排気系が温まるまでは、結構排ガスが臭かった。
排ガスの規制値はその車の年式によって異なる。
平成10年でCO4.5%/HC500ppm~現行だとCO1%/HC300ppmかな。
触媒の能力は経年で下がって来て、新車時(つまり、モード測定時)の性能が維持出来ているわけではない。
以前は2万km維持出来れば良いとなっていたと思うのだが、今は厳しくなったのかな。
能力は下がってくるが、車検時のCO/HCレベルを超えるなんて事は普通は起こらない。
触媒は触媒なのだから劣化しないはずだが、表面にカーボンが付着したり詰まったりすると、反応面積が少なくなってくる。
今の車は触媒前後にO2センサが付いていて、触媒の劣化具合を見ている。
触媒が適切な動作をしなくなると、エンジンチェックランプが点く。
こうなると触媒交換必至なので、部品代が嵩む。
(A/Fセンサ自体の異常もある)
触媒の能力が低下している車でも、イグニションコイルと点火プラグを新品にすると車検をクリア出来る場合がある。
失火はHC増加に直結するので、失火率を減らす工夫によって触媒の能力低下を補う。
ただし次の車検まで性能が持つかと言えばそれは難しい。
ダイハツ車では触媒交換例が増えていて、高額修理になってしまうという。
ダイハツ車って丈夫で長持ちでディーラは親切、みたいなイメージだったのだが…
詰まりは触媒洗浄で回復する。
ただ整備工場では面倒な洗浄は行わず、新品交換してしまうようだ。
エンジンが不調のまま使っていて、触媒が過熱で物理的に壊れている場合は交換しかない。
本来はダメなのだが、他車種流用でも排ガス値が規定以下なら、絶対とは言えないが車検は通ってしまう。
ただし他車種流用で見た目が大きく変わっている場合は、社外品マフラー扱いみたいな感じで駄目な事もあるのだとか。
車検時にはアイドリング状態でしか測定しないが、触媒の性能としてはJATAのテストに合格しなければいけないので、車種が変われば本当は適用外(試験に通っていないという意味で)になる。
古い車でオイル下がりがあるとHCレベルが上がる。
車検を通すだけというのなら(荒っぽい所は)エンジンオイルにギアオイルを混ぜたりする。
COを下げるにはガソリンを薄くするのだが、燃焼が不安定になれば又COが上がる。
イグナイタやイグニションプラグを新品に変えるとか、古い車のオーナは苦労している。
コメント