豊田会長は、基準より厳しいテストを行って何が悪いと開き直った。
豊田氏が無知だとも思えないので、適当な言い訳を考えたのだろう。
その後北米基準でテストしたとも主張したが、これって20年近く前に廃止されているんじゃないのかな。
豊田氏は「日本で認可できた車が、やっぱり世界で一番ね、厳しいあれを通っているので、大丈夫ですよというふうになっていた方が非常にシンプルになってくると思います」と、国の基準よりトヨタの基準の方が合理的であるとする。 カスタマーファースト推進本部長の宮本真志氏も「より厳しい条件の試験を行った」として、トヨタは悪くないと主張した。
自分たちが一番偉いのだから、国はそれに従うべきだというのがトヨタスタイルか。
40km/hでの衝突テストより45km/hでのテストの方が厳しいとは言い切れない。
40km/hでは作動しなかったクラッシャブルセーフティ機構が、45km/hでは安定的に作動する可能性がある。
ヒューズベルトなども同じなので、自分たちに都合の良い速度でテストを行う事が、最もお得だ。
自動車に限らず電気製品でも何でも同じだが、厳しかろうと甘かろうと規格を勝手に変えてはいけない。
悪法も法なりではないが、決められた規則に従う事が重要である。
トヨタ派?の人は、トヨタが正しい、国交省が基準を変えれば済むと言っている。
豊田氏の言うように厳しいテストをしたというのはごく一部で、写真の入れ替えだとか正規以外の部品を使ったとか、写真を反転して異なる方向からのテストに使い回したとか、エアバッグのタイマ着火とか、使用済み部品を使ったなど、現場が勝手に判断して行える不正ではない。
豊田氏は国交省がトヨタをいじめているとも言う。
トヨタ系のジャーナリストと呼ばれる人たちも、豊田氏の意見を支持する。
しかしこれも、新たな不正の露呈でひっくり返された。
トヨタは新たな不正は発見出来なかったとしたが、国交省が調査すると更に不正が出てきた。
MagXでは以下のように書いている。
「私が付き合っているトヨタ自動車関係者からは、グチのレベルでも国交省に対する不満は一切聞こえてきません。」
佐藤社長は「われわれの調査の前提条件が甘かった部分、結果の理解に対して考えが甘かった部分があった」(サンケイの記事より)と言っているが、言い訳にも何もなっていない。 それでも日本を代表する自動車メーカなのか、三菱と一緒じゃないか。
国交省が見つけ出した不正を、同記事では次のように書かれている。
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ステアリング衝突試験で「量産時の選定品とは異なる仕様のステアリングで試験を実施し、成績書の写真を選定品と差し替えた」、歩行者脚部保護試験で「規定された速度を超過した試験データを規定速度に書き換えた」 --
佐藤社長は意図的不正を否定するのだが、意図せずに不正が起きたとすれば自動車メーカとしての信頼性が崩れてしまう。
しかし意図したと言ってしまうと、責任はトップにまで及ぶわけだから口が裂けても言えない。
国交省は規定と異なる事が分かっていながらデータを書き換えたのは、意図しなければ出来ない事だという。
何故トヨタの社内調査で不正が発覚しなかったのか。
実は不正は発覚していたが、上層部がそれを握りつぶしたのか?
国交省には圧力をかけた、政治家にも良く言い聞かせた、だからこれで問題は収束する、何もなかったと言っておけ。
みたいな感じで。
国交省に見つけられる不正が、トヨタ社内で発見出来ないわけはない。
トヨタに関してはこんなニュースも。 エンジン交換って、一体いくらかかるのか。
エンジン交換対象が1万台で、トータルのリコール台数は10万台以上なのかな。
別の記事では「リコール対象の102,000台のうち98,600台がタンドラ、3,500台がレクサスLX」とある。
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