レーザ距離計

近距離を測るには分解能の高い方を用いる。
波長635nmの赤色レーザで測り、公称60mまで測れる。
ただし周囲が明るいとレーザの当たっているのがどこなのかが分からず、遠くまでの距離を測るのは現実的ではない。
分解能は1mmだが最大誤差は±5mmとなっている。
最近のレーザ距離計は、高精度なものだと誤差が±0.5mm程度のものがある。
手のひらサイズのものでも±3mm以下の誤差など、確度が高い。
レーザ距離計は発射光と受光の位相差(時間差)を見ているので、誤差の要因はノイズになる。
レーザも視感度の高い緑色を使ったものが増えている。

単眼鏡タイプは最大1kmまでの測距が可能で、905nmの赤外線レーザを使う。
1kmまで測れるのは反射物で、それ以外だと600m程度までしか測れない。
誤差は±1m又は±0.5%となっている。

校庭などに線を引いたりするのに使う、長尺ものの繊維製巻尺がある。
これの許容誤差(JIS1級規定)が100mもので±40.6mmだそうなので、なかなかの高精度である。
鋼製巻尺なら20℃±2どの環境に於いて、100mものの誤差は±10.2mmなのだから凄い。
なので単眼鏡タイプのレーザ距離計の確度は、巻き尺よりも低い事になる。


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