水素と酸素ガスをエンジンに吸わせるとエンジン内部が綺麗になるらしい?話は以前にも書いた。
水を電気分解したその気体をエンジンに吸わせる。
燃費が良くなり、アイドリングが安定し、走行時の振動が減り、パワーが上がり、排ガスが綺麗になると宣伝されている。
実際にシリンダ内の写真を撮った例は皆無なのだが、見つけた1枚の不鮮明な写真を見ると余り綺麗になっていない。
撮影者はカーボンが取れていると言ってはいたが…
水素と酸素を吸わせてエンジン内部が綺麗になる理屈は不明だ。
水素と酸素の強力な爆発力が~みたいに書かれているものもあるが、ガソリンの爆発力の方が凄いと思うんだけど。
で、思ったのが水ではないかと。
ウォータインジェクションは、古くは戦時中の航空機から始まり、レースで禁止されるまではレーシングカーにも使われ、10年位前にはボッシュが推進し、BMWはこれを搭載した市販車を販売した。 ウォータインジェクションは水の膨張圧力による出力の増加、潜熱によるノッキングの防止などの効果がある。
効果があれば皆使いそうなものだが、水による腐食の問題が残る。
BMWは専用の水を使ったそうで、腐食防止剤などを混ぜたのかも知れない。
ウォータインジェクションを使った車を見た事があるのだが、燃焼室がやたら綺麗なのだ。
特に排気バルブが綺麗になっていたし、ピストンや燃焼室にも殆どカーボンが着いていなかった。
何故綺麗になるのか?当時整備士の人に聞いてみた事があったのだが、明確な回答はなかった。
ただガスケット切れなどで燃焼室に冷却水が少量混じると、ウォータインジェクション同様にバルブが綺麗になるものだよと言っていた。
水素をエンジンに吸わせて動かすのが水素エンジンだが、水を電気分解した水素と酸素だってエンジンに吸わせればエンジンが動作する。
電気分解の効率よりもエンジンの熱効率が高ければ、エンジンで作った電力で水を電気分解し水で動くエンジンが出来る事になる。
しかしそうはならない訳で、でも燃費改善位は水素パワーで何とかならないか?
と、実験している方もいる。 ただ水素発生器の効率の方が悪いので、水噴射の方が良いと思う。
この動画はインチキで、水素&酸素の泡の出方を見れば、エンジンが動くほどの気体量でない事はすぐに分かる。 エンジン出力1馬力あたりの必要酸素量は、毎分約10リットル程度だ。
水素・酸素ガス発生器は1kWの消費電力のもので、毎分約2.5リットルの混合ガスを発生させる事が出来、電気分解装置の重さは数十kgである。
コメント
水を噴射させて燃焼室のカーボンが取れるのはエロージョンではないですか?
洗浄どころか虫食い状になるでしょう。
ボイラーから気体である蒸気を配管に送気するとやがてコーナー部外側にピンホールが出来ます。
ですから、配管のR部は緩やかである事と曲げを少なくとか流速制限が有る訳です。
蒸気が漏れてはマズい原子力発電所はその辺りが厳密です。
そのうちバルブや燃焼室を塩素で…という人も現れるのでしょうか?
https://www.r-got.com/cgi-bin/r-got/siteup.cgi?category=3&page=0
これはカジッたSUSネジを緩ませる事が出来ますが、塩素が有効成分なようで、結構強力でした。
エロージョンや水は何でも溶かすのでコロージョンか、その双方の作用があるのかも知れないですね。
塩素系の洗浄剤などは環境問題でほぼなくなってしまいましたね。
エンジンオイルにも使えなくなって、一時期潤滑性能が落ちたのだとか。