渋滞の列に車が突っ込んだ事故のニュースのコメントである。
車間距離を開けないのがいけないと言っている。
ニュースにコメント欄には車に乗った事のない人だとか、ちょっとアレな人も集まってくるので、どれも酷い。
渋滞の列という時点で、普通は車間距離は詰まっている。
渋滞での停車時に前車との距離を10mとか20m取るのは難しいし、現実的ではない。
走行中の玉突き衝突は車間距離を長くする事で防げるが、車間距離が開いていたとしても追突する側が居眠りやよそ見をしていれば、前車には追突する。
軽自動車を含む7台の車両(全て乗用車)が玉突き状態となった。
例によって軽自動車否定派は、軽以外は自走出来るとのコメントを書くが…
そんな希望を書かれてもねぇ、報道もされていないしタイヤの向きが変わってしまっている車さえあったのに。
ちなみに全車ワンボックスとあって、壊れ具合は似たようなものだった。
一昨日かな?6台が絡む同様の追突事故(自然渋滞中の所に後続車が突っ込んだ)も起きていて、上に書いた事故同様に追い越し車線上での追突だ。 交通事故の解説系の記事で、渋滞の列に突っ込む事故は追い越し車線で起きる割合が高いとなっていた。
データ自体の数字がないので真偽は不明ながら、何が何でも右を走りたがりドライバーは注意力散漫の傾向なのかも。
昨日も渋滞の列にトラックが突っ込み、最初に追突されたアクア(かな?)のドライバーが重体となっている。
トラックは2トン車かな?かなりの速度で突っ込んだのだろう。
渋滞の列に(よそ見や居眠り運転以外で)突っ込むのは前車との距離感覚がおかしくなるからだ。
一定の距離で車列を作っていると、距離が縮まった事に気づきにくい。
コリジョンコース現象なども、実際には車が近づいてきているのだが見ている角度が変わらないので錯覚が起きる。
車間距離が長いと余計に前車の状況、速度変化などが分かりにくくなる。
高速道路で停車中の車両にぶつかる車がいるのは、停車車両を遠くから認識するもののその車が遠ざかって行っているような錯覚をするからだ。 と言う事を分かって運転していれば良いのだが、車間距離を取っているから安全だみたいな感じでいると加害者になる。
よそ見ではないが、前車以外の景色の流れだとか標識を見るとかすると、感覚が戻る。
ようするに周りを見ない、後ろを見ないドライバーは危ない。
プロドライバーの運転するトラックも突っ込んでくる事がある。
滋賀県では乗用車など5台が、追突してきたトラックと渋滞で停車中のトラックに挟まれた。
トラックの場合は近接警報が鳴動してブレーキを踏んでも(積み荷の荷重によっては)止まれないという。
渋滞の後ろになった場合は、後方を確認して逃げ場(前車がトラックなどの大型なら、ハンドルを切っておくだけでも助かる可能性が増える)を考えておく位しかない。
ワンボックスカーの最後列シート乗員が大きなダメージを負う事が多いが、3列目シートはクラッシャブルゾーンである。
ここ数年で後席安全性が評価される事になったが、これはいわば2列目のシートだ。
従来後席はシート性能のみで評価されていた。
今は多くの車でガソリンタンクはリアアクスルより前にある。
これは衝突時にガソリンタンクを守らなければいけない規定があるからで、逆に言えばガソリンタンクよりも後方は追突時には潰れると言う事になる。
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