EVトラックはアリなのか?

EV推進派はEVトラックは運転しやすいとドライバーからも好評だと書いた。
適切な制御の行われているEVトラックは問題がないのだろうが、現在走行しているEVトラックがそのような制御になっているわけではない。 ドライバーが運転しにくいという問題は、アクセルの踏み込みに対する初期加速だ。
EVの場合は低速トルクがあるので初期加速Gが大きくなる。
従来のディーゼルエンジン車のつもりでアクセルを踏むと、加速Gで荷崩れが起きる。

車両側ではタイヤの摩耗とバッテリー消費が早まる。
これは加速モードを切り替えれば簡単に対処出来る(乗用車でもモード選択スイッチがある)ので、今後は切り替え式がスタンダードになるか、あるいはGセンサによる自動制御か。

荷主側としては最大積載量の問題がある。
トラックはトラック自身が重いと、軽い荷物しか詰めなくなる。
同じトラックで少ししか荷物が積めないのはデメリットだ。

充電の問題もあって、一部事業者は電力使用の分散などを行う。
トラックを使わない時間はほぼ決まっているのだが、一斉に充電を開始すると電力が不足する。
事業所と契約電力の話にもなるし、電力会社の供給量逼迫にもつながる。
いつ充電すれば良いのか?が悩みどころだ。

テスラのトラックが燃えて、消火までに4時間を要したそうだ。
これはかなり短い時間であり、乗用車でも消火までに10時間近くを要した例がある。

日本国内でもモデル3に横から車が突っ込み、車両火災に至った例がある。
海外では水没したテスラが、水が引いてから発火し住宅を全焼させた。

ICEでも車両火災はあるが、通常は30分程度で消火出来るとされる。
事故発生から消火と事故処理、車両の移動までを含めた平均時間は、首都高速で平均4時間となっている。

EVトラックは車重の問題、充電の問題、安全性の問題はあるのだが、自動運転に最も近い位置にあるとすれば物流に於ける人材不足をカバーしてくれるかも知れない。

コメント

  1. Beep より:

    https://www.jpcast.japanpost.jp/2022/06/268.html
    郵便程度の短距離ならアリなのかも
    バイクもEVが走ってますね

タイトルとURLをコピーしました