ハイガー株式会社のコンプレッサはYoutubeなどでも紹介されていて、タンクレスでもエアガンやエアツールが使えるとなっている。
吐出量が多く脈動が小さければエアタンクは不要になるのだが、100Vで動作するコンプレッサでそこまで出来るのだろうか?
あるYoutuberはこのコンプレッサをベタ褒めしている。
消費電力が1230Wで出力が1500Wだという。

逆なら分かるが、消費電力より出力が大きいのは凄すぎるではないか。
コメント欄でもそれを指摘されているが、どうやらこのYoutuber氏は消費電力と出力の関係が理解できていないようだ。
まあ理解できていればコンプレッサの紹介時点で気づくだろう。
コメント欄で指摘されているが、使えれば良い、細かい事は気にするな、学者みたいな計算されても分からない、みたいな感じ。
スポンサーは悪く言えないって事なのか?
別の動画のコンプレッサも、おかしな銘板になっている。
何か貼り重ねてある感じがする。

メーカの仕様を見ると、消費電力の記載が消えている。
モーター出力が1.5kWだとすると、電流は23A前後になる。
モータの効率が8割程度で、力率も同様だからだ。
力率補償がされていたとしても20A近くの電流が流れるので、起動時にはブレーカが落ちるだろう。

保証が完璧アフターサービスも万全としているが、売りっぱなしと見た方が良さそうだ。
保証期間内でも部品が無くなる(モデルチェンジしてしまう)、保証期間内でも往復送料は自分で払う必要があり、7千円くらいかかったなどがあった。
まあ中華ものだろうから仕方ない部分はあるにしても、値段的には使い捨てとは言えない価格のものだ。

最近の紹介動画では以前にようなべた褒めは少なくなり、エアタンクがなければ実用的ではないとか、高性能が謳われていても100Vタイプの限界はあると語られていた。
エア吐出量は中華静音型コンプレッサよりも多いようだが、モータ出力(消費電流)に限界があるので総合性能としてはどれも同じくらいだ。
また100V電源でありながら5馬力とか8馬力を謳うものがあるので、2馬力を謳うのは未だ良心的だと、一体何と比較をしているのかというような話も。

結論的にはベルト駆動のコンプレッサが効率的で寿命が長いとなる。
オイルレス静音タイプはホビー用途には十分だが、定格連続動作時間の短いものが多い。
ハイガーのタンクレス(小容量のタンクは付いている)は4気筒になっている。
これで脈動が少なくなり、タンクレスでも使えますよとなっているのだろう。
カタログには3相200Vのコンプレッサに匹敵するとあるが、実験動画では「期待外れだった」となっていた。
モーターはブラシレスと書かれているが、これってインダクションモータの事なのかな。
塗装とかサンドブラスタ、エアリュータなどエア消費量の多い機器を使うのなら100Vのコンプレッサを2台(別系統のコンセントから)使うか、単相200V→3相変換して3馬力クラスを使うのが現実的か。
5馬力だと単相200Vだと厳しいかな。
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