中華電磁誘導加熱機が2~3万円で買える。
排気系のボルトなどを加熱して外す時に、ほぼスポットで加熱が出来る。
バーナであぶると周囲まで温めてしまう可能性があるが、電磁誘導加熱であればコイルの中に入れた鉄だけが温まる。
勿論周囲にも熱は伝導するが、そのもの自体が温まるので周囲から加熱するのとは違う。

アマチュアが何に使うかと言われると困るが、彫金などのルツボをコイルの中に入れて温める用途には使えるかも。
ガスや電気ヒータで温めるよりも局部的に高温にする事が出来るし、ヒータでは得られない高温にする事も出来る。
ヒータの場合はヒータの耐熱温度以下までしか加熱が出来ないが、誘導加熱であれば(コイルは殆ど温まらないので)相当な温度まで(ルツボが溶けなければ)上げることが出来る。
インコネルの壺を使えば1300℃前後まで、タングステンなら3千度を超えることが出来そうだ。

勿論一般に売られている1.5kW前後のものでどこまで温度を上げられるかという問題はある。
放熱を抑制しなければいけないので、耐熱レンガで囲むなどが必要だ。
これは凄いなぁ、15kWのものだ。
電源容量65kVAを要求している。

ちょっとしたものを温めるとか、工作に使うとかだったら裸のものもある。

どの程度正確に動くかは不明ながら、E級アンプやZVS及びその組み合わせが使われている。
E級アンプもZVSもゼロクロススイッチングみたいな感じだと思えば良い。
これによってパワートランジスタの損失を最小にする。
E級アンプは実験したことがあったが、出力側のマッチング回路が旨く動作すれば95%位の電力利用効率が得られる。
高周波加熱機では負荷が変動するので、常にE級動作に持って行くための制御が必要なんじゃないかな。
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