ホースバンド外し

国産車のホースバンドはバネみたいになっているものが多く、先の広いプライヤーみたいなもので挟めば外すことが出来る。
一般的というかホースの締め付けにはネジ式のものを使うことが多く、ウチでも使っている。
各メーカのホースバンドの比較動画がある。
単位がlbs・華氏・PSIで、日本人には分かりにくい。

欧州車だとCLICKとかCLICK-Rと呼ばれるもので、金具同士を引っかけてロックする。

汎用工具でも外せないことはないが、ホースバンドが変形する可能性がある。
変形覚悟で外すときにはマイナスドライバを入れてコジればいい。
再使用したい場合は専用工具を使った方が良い。

ウチにあるのは下の写真の左側の安物だが、これから買おうとする方が居れば右のタイプの方をお勧めする。

左のものは握る部分と先端が固定されているのだが、右のものは先端を回せる。
つまり左のものはホースに対して直角にして使うことになるのだが、右のものであればホースに沿わせる方向でもグリップを握ることが出来、狭い場所でも作業が出来る。
先端の回るタイプは以前はSnap-onにしかなくて、これがホースクリップ外し?みたいな価格だったような記憶がある。
今は他のメーカからも出ていてSnap-onに比較したら格安、とは言ってもウチにあるようなものより余程高いんだけど。

CLICK/CLICK-Rは製造工数を削減できるのかな、ワンタッチで付けられて緩まない。
ただしホースが硬化するなどして痩せれば、締結力が低下して漏れが起きる。
締結力が低下したらホースバンドを増し締めするのではなく、ホースを交換しなさいと言うのが欧州メーカだ。

ネジ式のものは振動などで緩む(理屈的にはウォームギアなので緩まないはず)事があるので、振動が伝わる部分に使うときは注意を要するが、締めていけばホースバンドが壊れるまでテンションがかかる。
ホースが固くなろうがヒビが入ろうが、ホースの表皮がホースバンドに食い込むくらいに締めて使われているものもある。

バネ式のものは常にテンションがかかっているので緩まないが、余り強く締めることが出来ない。
結束バンド的に引っかけてカシメるものもあるが、たぶん再使用できない。
(出来ない事は無いが信頼性が低下する)

再使用できないものにドライブシャフトブーツを留めるバンドがある。
専用工具でテンションをかけ、カシめて固定する。

これには一応向きがあって、回転方向とバンドが逆になるように巻き付ける。
でも市販のブーツでも全部同じ方向に巻いてあるものがあるし、気にしなくても良いのかな。

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