KDDIがStarlink衛星を使って行うサービス、サブブランドのUQやpovoでも使えるようになる。
これは別契約になるもので、月間1GBまでのデータ利用料込みで月額550円~1,650円の料金が必要になる。
ちなみにNHK受信料(含衛星放送)は1ヶ月換算で1,950円である。
アウトドアスポーツや登山を趣味にされている方なら、保険代わりと言ってはアレだが月額料金を払う意味があるかも知れない。
携帯電話網を使用しない民間の救援サービスがある。

au Starlink Direct料金が年間19,800円なので、ココヘリのSUMMITプランより高額だ。
ただし救援要請だけではなく、いつでも誰とでもコミュニケーションが取れる。
救援要請するほどではないが、現状を誰かに伝えたいという場合はスマートフォンの方が良い。
もちろんココヘリのベーシックプランに加えて、KDDIの衛星通信オプションを契約する手もある。
業務で山間部や海上に行く機会の多い方は、業務用のスマートフォンをKDDI契約にすればメリットがある。
2022年に知床遊覧船沈没事故があったが、この時通信手段がなかった。
もちろん安定した通信の行える無線機等を常備するのが当然なのだが、バックアップ用として衛星利用の可能なスマートフォンを携行するのは有効だ。
これまでの衛星専用電話のような大げさなものではなく、契約さえすれば多くのスマートフォンでそのまま使えるメリットがある。
au Starlink Directとpovoを契約するにはDUAL SIMのスマートフォンが必要になる。
auの解約内に衛星通信可能権を包含したものがau バリューリンクプランで、月額8,008円だ。

あくまでも予定ではあるが、1年半ほどすると楽天モバイルも衛星利用の通信が可能になる。
三木谷氏の言葉を信じるのならASTの衛星の方が帯域が広そうだが、一方で商用サービス開始時点での衛星数は50基と少ない。
基本計画では170基近くの衛星を使うことになっているので、衛星の見えない時間が存在することになる。
ASTの衛星の高度は約730kmで、Starlinkは約550kmである。
衛星数はASTが約170基(計画年度によって衛星数が変わる)、Starlinkは12000基だ。
低高度を飛ばせば空間損失が少なくなり、セルを小さく出来るが衛星が沢山必要だ。
中高度の場合は逆になり衛星数は少なくて済むのだが、空間損失のカバーとマルチビームを使うために巨大な衛星が必要になる。
三木谷氏はASTの衛星は223m2以上ある、デカい方が偉いんだみたいな言い方をしていたが、中高度を飛ばすので、ある程度の必然性はある。
空間損失は高度550kmで約150dB、高度730kmで約156dB(2GHz)となる。
6dBの損失を埋めるには、アンテナの面積をざっくり4倍にすれば良い。
(実際には位相アレイなので素子間距離による損失などがある)
Starlink V2のアンテナ面積は約21m2で、ASTは約223m2となっている。
三木谷氏は700MHz帯を使いたいみたいな話もしていた。
700MHz帯だと空間損失が約147dBに減少するのだが、アンテナゲインが下がるしビーム幅が広がる。
1.7GHz帯は地上にある基地局との干渉があるが、700MHz帯は殆ど使っていないので干渉の恐れがないと言うことだ。
地球から衛星までの距離が離れることによって、伝送遅延が増える。
これはアンテナをデカくしようが、送受信機の性能を上げようが、どうにもならない。
LTEの場合は地上に於ける通信しか考慮されていないので、衛星通信の遅延をキャンセルするのが結構面倒だ。
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