墓の維持にはお金がかかる

人は必ず死ぬわけだが、死んだ後にかかる費用も馬鹿には出来ない。
葬式は従来のような派手なものはなくなったが、それでも10万円近くかかってしまう。
このあたりの話は私の母親が他界したときに少し書いたような気がするが、先日身内が亡くなった事もあって考えさせられる事も多い。

遺骨を納めるところが墓な訳だが、納骨にもお金がかかる。
色々なプランやオプションがあって、安価なもので20万円位ではないだろうか。
さらに墓の維持費が年間いくらみたいな感じでかかる。
墓が住居の近くであれば良いのだが、そうでない場合は管理代行みたいなものにもお金がかかる。

墓じまいをする人もいるのだが、これには100万円位のお金が必要だ。
墓を作らず散骨という方法もあるが、これも結構お金がかかる。
放置する人もいるというか、後継者がいない場合は放置せざるを得なくなる。
最近は管理費用の請求のために、後継者に該当する人を調べて請求書を送ってくるところもあるそうだ。

墓じまいの後は散骨をするそうなのだが、散骨のためには骨以外の物を取り除くのだそうだ。
これの費用が5万円位かかるのかな。
自宅の庭への散骨は勝手に出来るので、庭にちょっとした墓的な場所を作るのが良いのかな。

先日書いたK氏の話だが、某配信者が弁護士に依頼して戸籍を調べ、3月13日にK氏が亡くなっている事が分かった。
Cは3月9日に死んだ→3月14日に亡くなった→亡くなったなんて話は知らないと言い分を変えた。
配信者がCに死亡日時を電話で確認すると、「命日という日本語が分からない」として話をはぐらかした。
謄本上の死亡日は3月13日なのだが、死亡届は4月3日に出されている。
CはK氏の遺体と20日間過ごしたというのか?
このあたりは例によって例のごとくなので、別記事にする予定である。

付きまとわれたら最後…
Cに付きまとわれて介護虐待と言われたK氏の最期はどうだったのか。
君子危うきに近寄らず、君子でなくとも危険は待っている。
こうした現実を見ると、色々な意味で終活は必要なんだなと思う。
人は弱ってくると身近なものだとか人に頼りたくなるのかも知れないが、そこにつけ込む人がいるのも事実だ。
これは個人ばかりではなく終活ビジネス的なものもある。
亡くなったあとは私どもがきちんとやらせて頂きますと契約したところで、そもそも契約者本人が死んでしまうのだから、契約通りに事が運ぶかどうかなど分からない。

様々な契約の解除など、法的部分は弁護士に予め依頼しておくのが安全である。
死後事務委任契約は契約者が死んだ後の事を行うもの、それ以前からサポートする月額契約(いわゆる顧問契約みたいなもの)もある。
延命措置に関しても人それぞれ考え方は異なるわけだが、医者の立場としては何としてでも心臓を止めないように処置をする。

最近は結婚しない人や子供のいない人も増えているし、親戚とも疎遠になりがちだ。
完全に自分一人で死んでいくのであれば、後がどうなろうと勝手と言えば勝手である。
しかし親族が存在する場合は、色々と面倒な事が起きる。
マンションに住んでいる場合は区分所有法などの絡みもある。
これが結構問題で、相続を放棄したとしても管理費に金利が上乗せされた請求が親族に届くことがある。

では法定相続人がいれば安心かと言えばそうでもなくて、死にゆく人に借金がある場合はそれも相続してしまう事になる。
何も借金を残して死ぬ人はいないと思うなかれで、事故による突然の死だってある。
この場合は相続人が死亡者の借金状況を知っているとは限らず、相続放棄の手続きをしなかったばかりに借金を背負う例もある。

金を貸した方も、本人が死亡してすぐに連絡をしてくるとは限らない。
相続放棄の期限が切れた頃に、突然督促状が届けられる。
所がこの相続放棄も手続きが結構面倒で、勿論代理人に依頼することも出来るのだがそれなりの費用がかかる。

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