iPhoneにマイナンバーカード情報が格納できるようになったとのことで、iPhone持ちは大騒ぎみたいな感じなのだが、実はメディアが大騒ぎしているだけだったりして。
Androidスマートフォンへのマイナンバーカード情報の格納は2023年には可能になっていたので、実に2年遅れになる。
FelicaやRCSに関しても同様なので、基本的にAppleは他社のサービスに乗り入れることを好まない。
これはドコモも同じで、ドコモオリジナル絵文字はつい最近まで(ドコモでだけ)使われていた。
ITmediaはAppleのジェニファー・ベイリー氏の話として以下のように書いている。
財布の中に入れておくことが多い身分証明書のマイナンバーカードを搭載するのは、「自然な流れ」だったという。
自然な流れの割には紆余曲折あったのだが、一部エディタによれば「日本政府の動きが遅かったためにAppleが具体的実装を開始できなかった」そうだ。
いずれにしても、これによってiPhoneでもマイナンバーカード情報が格納できるようになった。
マイナ保険証としても秋頃には利用できるようになる見込みだそうだが、残念ながらマイナ運転免許証には対応しない。
これはiPhoneが云々という事ではなく、現状ではAndroidでも同様である。
Androidは対応可能らしいが、iPhoneは記憶エリア(セキュアエレメント)の余裕がないので、現状ではシステム的に不可能だそうだ。
またiOSではマイナンバーカード情報の記憶エリア以外に、既に免許データの記憶エリアが設けられているそうで、マイナ免許証が利用可能になるとすればAndroidとは別の方式というか別のシステムの上での格納になる可能性がある。
Androidのみマイナ免許証のスマートフォン格納を先行対応させると、iPhone利用者の免許不携帯が発生する恐れがある。
コード決済もそうなのだが、低機能側にシステムを合わせようとすると面倒なことになる。
現状で運転免許証をマイナンバーカードに合体させた場合、例えスマートフォン内にマイナンバーカード情報を格納したとしても、物理カードを持ち歩きなさいと言う事だ。
逆に言えば、物理カードを持ち歩くのだからスマートフォンにマイナンバーカード情報を(あえて)入れる必要もない。
き、きしだ、岸田さんって誰だったっけ。
あ、総理経験者か、いつの？
いや影が薄かったものだから覚えていないんだよねぇ。
こんなRep.があったけど、本気かネタかが分からない。
と思ったら、TVのコメンテーターが「現在はApple社のiPhoneでしか使えない機能です」と言ったのだそうだ。
ケータイWatchにも記事が載る。
平澤 寿康氏は以下のように書いている。
それによって、マイナンバーカード自体を持ち歩く必要性がなくなり、マイナンバーカードを活用する場面での安全性も大きく高まることが期待できます。そういった意味でも、iPhoneのマイナンバーカードの実現は、マイナンバーカードにとって大きなマイルストーンになると強く感じました。
マイナンバーカードの情報をスマートフォンに入れることで感動を覚えたいのなら、2年前にAndroidスマートフォンを買えば良かったのに。
ちなみに今回iPhoneには券面記載情報の送信機能が実装されている。
個人的には便利だと思うのだが、セキュリティが～！と言い出す人がいるかも。
サイドローディング問題にも目くじらを立てている石川氏など、他人に見せるなと言われているマイナンバーカードの券面記載情報が送信可能とはどういうことだ！と怒り出すかも、あ、いや、Appleには怒れなかったな、あの方は。
Androidスマートフォンをお使いの方は、既にマイナンバーカード情報を登録しているかも知れない。
まあ登録したところで何に使えるかというのは微妙で、毎日住民票を取る人とか、毎日住所変更する人なら便利かも。
登録はマイナポータルアプリから行う。
アプリを起動してログインしていない状態で、右下のメニューから申請を始める(だったかな)ボタンをタップして、指示に従いマイナンバーカードを読み込ませ、パスワードを入力する。
19時30分より前に登録申請を行うと、数分で登録が可能になった旨の通知がプッシュされてくる。
そこをタップしてアプリを起動し、再度マイナンバーカードを読み込ませ、パスワードを設定する。
パスワードは物理カードに設定したものと同じでも大丈夫だ。
そして認証方法(パターンとか指紋とか)を設定すると、スマートフォンの認証によって(一々マイナンバーカードを読み込ませることなく)カード情報の利用が可能になる。
iPhoneの場合は顔認証が必須だったかな、eKYC的な自分の顔の撮影も必要なのは何故だろう？
登録にタイムラグもあるので登録方法必読である。
登録できると、登録できましたよと表示されるだけだ。
Android使いの人は既に経験済みだろうから、だから何なの？みたいな感じだと思う。
でもiPhone使いの人というかiPhone使いのエディタは物珍しさにコーフン中みたいだ。
一般のiPhone使いの人は、Androidスマートフォンを使っている人と同じように、”それで？”みたいに冷静に見ているかも。
現時点では健康保険証の代わりにもならないし、運転免許証の代わりにもならない。
確定申告をする人は年に1回だけ少し楽になるのかも知れないが、これは確定申告を行うシステムというかアプリによるかも。
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