【検察】
この事件は計画性が高く悪質な犯行である。
西高昌浩(舞被告(唯我氏の当時の交際相手)の父親で、元反社)、岩城周平(殺害当時の舞被告の交際相手)は殺害や遺体遺棄の実行犯として重要な役割を果たした。
舞被告は唯我氏から金を返して貰っていないとしているが、相当分が返済されていたことが捜査で判明している。
舞被告や岩城被告は父親の昌浩被告に成りすまし、唯我氏に返済を更に迫った。
父親名のTwitterアカウントは舞被告が作った。
唯我氏から性的暴力を受け動画撮影されたとするが、画像を撮影されたとするのは舞被告が岩城被告や昌浩被告を味方に付けるための虚言である。
舞被告は名古屋西警察署に被害届を出したが、脅迫の事案しか申告していない。
名古屋西警察署に唯我氏が逮捕された時の捜査で、性的画像等は確認できなかった。
岩城被告は唯我氏のスマートフォンのmicroSDカードの画像を消去したと言っているが、他にその動画を見た人がいないことから、その動画の存在は不明である。
唯我氏が舞被告や家族を誹謗中傷したと被告は述べているが、唯我氏の配信は(西高家からの)金銭要求に関するものが殆どであり、舞被告や岩城被告が執拗に返済を迫った事に対する反応だ。
主犯格である舞被告と美保被告(舞被告の母親)は唯我氏への殺害感情を高め、岩城被告と昌浩被告と共に殺害が計画される。
舞被告が度々自殺未遂をしたと語ったのも、岩城被告や昌浩被告を味方に付けるためのウソだった。
舞被告は交際相手である岩城被告や、父親としての昌浩被告の感情を巧みに操り、殺害を実行させた。
唯我氏には殺害されなければいけないほどの落ち度はなかった。
岩城被告は父親になりすまし、唯我氏に金銭を要求した。
昌浩被告を説得して犯行に加担させた。
【求刑】
これらの事により、岩城被告の罪はより重く懲役18年、昌浩被告は懲役16年が求刑された。
【岩城被告の弁護人】
岩城被告、昌浩被告は舞被告と美保被告に利用されたものであり、主導的な立場ではなかった。
犯行に計画的なものはあるが、場当たり的で稚拙だった。
岩城被告が消去したという、性的動画の存在は否定できない。
岩城被告に対する量刑は懲役9年~12年が妥当と考える。
【昌浩被告の弁護人】
岩城被告から舞被告の精神状態がおかしくなっていると言われた昌浩被告は、唯我氏を殺さないと舞被告が自殺してしまうと信じていた。
昌浩被告はしばしば犯行を止めようとしている。
犯行の数日前にもLINEで実行をやめようと説得しているが、状況は変わらなかった。
首謀者は舞被告と美保被告であり、利用された昌浩被告には同情する点がある。
昌浩被告は懲役11年が妥当。
【岩城被告の最終陳述】
唯我氏の前科の多さ、性暴力などの犯罪、反社会勢力であった事から舞被告を守る為には仕方がなかったと(自分に)言い聞かせていた。
逮捕されて捜査資料を見、自分が思っていたことと全く違う、自分は舞被告から大切に思われていなかったと分かり、悲しくなった。
舞被告との暮らしにおいて毎月10万円を舞被告に、合計100万円以上を西高家に援助している。
経済的にも、精神的にも疲弊し、昌浩被告も巻き込んで殺害幇助に至った。
唯我氏やそのご家族、自分の家族や友人も含め人生を台無しにしてしまい、悔しく思う。
取り返しの付かないことをしてしまった。
今後自分には幸せになる権利はない、一人静かに消えていこうと思う。
性的動画に関して、名古屋西警察署でその件を話し、女性警官を付けて貰うようにお願いしたが聞き入れて貰えなかった。
唯我氏が西高家に向かったとき、警察に実名で通報したが止めてくれなかった。
(この事件に関して)何が正解だったか分からない、本当に申し訳なかったと思う。
【昌浩被告の最終陳述】
舞被告から相談があり、犯罪に加担してしまったことを申し訳なく思っている。
何度も止めようとしたが出来なかった、止められなかったのは私の責任だ。
7月11日追記

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