電動インパクトドライバはRYOBIのBID-1421を使っている。
最大トルクが145Nmと、今となっては何という事のないトルクだ。
購入価格は忘れたがMonotaROでは、本体+バッテリーで49,060円になっているので、これが定価?
私は本体+バッテリー2個+急速充電器+収納ケースのセットを買った。
コイツはスカイウエイブの整備に、日曜大工にと大活躍してくれた。
当時電動インパクトでトルクの大きなものを探したらRYOBIの、これだった。
マキタはブラシレスモータ化を始めたところだったが、トルクコントロールが難しくてブラシモータのような速度連続可変がうまく行かなかった。
ブラシモータの場合は印加電力で速度もトルクも可変出来るが、ブラシレスモータの場合はそうは行かない。
現在のブラシレスモータ式インパクトレンチでも、トリガレバーで速度を可変するのではなく、本体に設けられたスイッチで切り替える仕組みになっている。


スカイウエイブの整備は一般レンチでも何とかなるものが多いが、日曜大工には不可欠である。
穴開けにしろネジ締めにしろ、インパクト無しでの作業は考えられない。
そんなBID-1421も購入してから15年が経ち、バッテリーが駄目になった。
2つあるバッテリーの片方はほぼ使えない状態、充電は出来るが1分程度しか使えない。
もう一つは5分位は使えるが、内部抵抗が大きくなっているようでモーターのパワーが上がらない。
ほぼ使えなくなったバッテリーは使用頻度が高く、未だ少し使えるバッテリーは使用頻度が低かった。
使用頻度の低い方のバッテリーは、充電残量を減らした(100%充電でない状態まで使った)上で保存していたのだが、その割に劣化が見られる。
Li-ionバッテリーは充放電の繰り返し以外では余り劣化がないような記事があるが、一方でリチウムの減少による経年劣化は保存温度によって進むともある。
本体のチャック部分、これは1/4の6角タイプなのだが、そこがだいぶ傷んできている。
スカイウエイブの整備時にはこの1/4の六角を3/8差し込み角のものに変換するアダプタを付けて使っていた。
インパクトドライバとして使うのであれば1/4の6角が使いやすいが、ソケットレンチなどでネジを締めたりするには3/8や1/2の方が強度が高くて安心できる。
差し込み角1/2の四角の中央に1/4の六角穴を開けたものもある。
さてバッテリーの方だが、分解してセルを交換してみようか?それとも新たに購入しようか。
バッテリーパックは純正品を2個買ったら4万円オーバーだ。
バッテリー1個付きで(MonotaROで)約5万円は、それっぽい価格という事?バッテリーが2万円で本体が3万円か。
いやいや、楽天では2万円弱(バッテリー1個付き)で買える。

京セラ品は赤色になり、RYOBIものとデザインも異なる。
得意の中華OEM(RYOBIも中華ODMだったはず)という事かな。
RYOBI製もいくつかの通販サイトで扱いがあるのだが、初期不良対応対象外という事で正規ルート品ではない?
どこかが大量に在庫していたものだとか、まさか偽物ではないと思うけど。

交換用のバッテリーも売られているのだが、値段が…

これって売りたくない値段なんじゃないのかな。
バッテリー単体で約2.1万円、本体とバッテリーのセットが約2万円…
バッテリーパックは分解可能構造で、セルは交換できそうだ。
バッテリーを引っ張っても抜けてこないので、最初は接着されているのかと思った。
しかしそうではなく、寸法がほぼピッタリに出来ている。

ウチにある18650で、容量残が大きそうなものを8本選んで換えてみようかな。
2並列の4直列なので、出来れば特性の揃ったものに換えたいところだ。
中華製の新品18650が4本で3千円位かな。

中華電動インパクトは安い。
公称トルクが怪しいのは中華ものだから仕方がないが、ここ何年かで品質はずいぶん良くなった。
ONEKOUのものは21Vタイプなのでそこそこトルクはあると思う。
なお21Vタイプとはマキタで言うところの18Vタイプになる。
バッテリーパックの厚さからすると18650の2本並列が5個直列になっているわけだ。
21Vの表記は満充電時の電圧で記してあるだけである。
ブラシレスモータも、モータコントローラが安価になった事で多く使われるようになった。
ただしブラシレスモータのトルクコントロールは、上にも書いたように少し難しい。
モータの駆動実効電圧を下げると発生トルクは小さくなるが、同時に高速回転できなくなる。
逆に言えば低速であればそこそこのトルクを発生する。
さらにブラシレスモータは、一度スリップ(モータの設定速度に、モータの実回転速度が追いつかなくなった場合)が起きると再起動させるのが難しい。
こうした事からトルクと速度の両方を可変しなければならない、電動工具に使うには工夫が必要だ。
反対に速度コントロールはモータの駆動周波数になるので、速度の微妙な制御は得意だし、駆動電流を増やせば速度を変えずにトルクを大きくする事が出来る。
従って回転数のスムーズな可変が必要な機器で、トルクコントロールの不要な用途に向いている。
インパクトレンチでなければトルクセンサによるフィードバックが使えるのだが、インパクトレンチではそうは行かない。
ブラシモータタイプやエアインパクトであれば、大は小を兼ねる事が出来た。
しかしブラシレスモータ式の場合は、これが意外にダメなのである。

↓は公称600Nmだが、中華ものなので話半分、いやカタログ値の半分位に思っていた方が良いと思う。
バッテリ容量が2Ahと書かれているので、1.5Ah程度の18650が4本かな。
14Vタイプなら4本、18V(21V)なら5本になる。
バッテリーパックが薄いので2本並列ではない。

それにしても安いなぁ。
Amazon 限定出品は、Amazon限定品ではなく、Amazonに限定出品しているよ(ウソだけど)と言う事で、紛らわしさMAXである。
耐久性に難があったとしても、これでは日本のメーカは勝負が出来ない。
もっともマキタ製が高いかというとそうでもなくて、155Nmのインパクトドライバはバッテリー2本付が約2万円で買える。
155Nmで1.3kgと軽く、日曜大工にはピッタリだ。
RYOBIのBID-1421より多少軽いのは、バッテリの本数が少ない事もある。
モータはブラシタイプなので、速度とトルクのスムーズな可変も出来るだろう。
モータや軸受けの精度は中華ものより高く、芯ブレが少ないと言われる。
売れ筋としてはこのあたりかな?
バッテリー2本、充電器とケースが付いて6万円弱だ。
これは300Nmあるので木材への穴開けだとか、太いビスのねじ込みも出来る。
差し込みが1/2なので、普通のソケットを付ける事が出来る。
重量は1.8kgと、300Nmクラスにしては軽めである。
これはブラシレスモータだと思われ、スピードコントロールがボタンスイッチでの選択になっている。
コメント