今年もそろそろ気温が下がってくる頃なのだが、今のところその気配はない。
11月頃になると秋をすっ飛ばして冬になるのかも知れないのだが、冬の準備として温室の設置を考える。
一昨年は2Fのバルコニーに設置、昨年は1Fのベランダに設置した。
ベランダだと屋根的なものの下になるので、加温がかなり楽だった。
100Wのヒータで10℃以上をキープすることが出来、氷点下まで冷え込んだ朝でも5℃以下に下がることはなかった。
しかしその温室も手狭になり、今年は新たに温室を作ろうと思っている。
温室は1Fの下、いわゆる地下と呼んでいる部分の前にする。
ここは日当たりも良いし、一応1Fのベランダ部分が屋根代わりになっているので、寒さも多少しのげるだろうし雨も防げる。
加温はヒータも考えてはいるが、温室の大きさからして100Wのヒータでは厳しい。
そこで不要になったエアコンを使うことにした。
少なくともヒータよりは効率が良いだろうが、エアコンが稼働するとすぐ温度が上がってしまってすぐ切れるみたいな繰り返しになるかも。
問題は古いエアコンが動作するかどうかだ。
何しろ冷媒がR22なので結構古いのだが、R22の冷媒が禁止されたのは2020年だそうで、意外に最近なのだ。
R22はハイドロクロロフルオロカーボンで、1995年に全廃されたクロロフルオロカーボンよりはオゾン層破壊係数が小さいものの、2020年に全廃された。
現在はオゾン層破壊係数が極めて小さいハイドロフルオロカーボン、更に温暖化に対するインパクトが小さいハイドロフルオロオレフィンが使われている。
エアコン屋のページを見ると、R22は法理で禁止されているのですぐにエアコンを買い換えましょう、なんて書かれている。
なお法律で禁止されているのは新規冷凍機器への利用であり、国際協定によれば2029年までは補充・補修用に限りR22の使用が可能となっている。
またR22使用のエアコンを使う分には何ら問題はない。
エアコンの配管は銅管なのだが、銅管は古くなると固くなる。
焼き鈍しをすれば柔らかくなるが、現実的ではない。
かといって新しい配管を買うほどのものでもないので、丸められている配管を折れないように伸ばして、完全な直線には出来なかったのだが、それで我慢する。

手持ちのポンプで真空引きはしたが、真空度が足りないので凍結などが起きるかも知れない。
伸ばした配管で室外機と室内機を接続する。
接続にはトルクレンチを使った。
17mmの方は18Nmなのでたいした力ではないが、22mmの方は38Nなのでそこそこのトルクである。

室内機はコンクリート壁に取り付けることにする。
室内機を引っかける鉄板は、シリコンで接着することにした。
シリコンはコンクリートに対して接着強度が比較的高く、接着した隙間に細いワイヤーなどを入れて剥がしていくと(厚みがあるので)取ることも出来る。
接着面積が小さければ、むしり取るのもさほど苦労はしない。
このコンクリート壁は風雨が強いと雨がかかり、コンクリート壁に沿って水が流れてくる可能性がある。
シリコンで接着するとシリコンの厚みの分だけ鉄板とコンクリート面が離れるので、多少でも錆が防げるかな?という期待もある。
もう一つは結露の問題で、台風通過時や前線の通過時など温度が急激に変化する事があり、熱容量の大きなコンクリートは結露する。
これを防ぐためにはコンクリートとエアコン室内機取り付け金具の間に断熱材を挟みたいところではあるが、所詮外なのでシリコンで誤魔化した。
エアコンがちゃんと使えたら、コンクリートビスで留めておく事にする。

暖房用なので室外機側で暖房するか?室内機で暖房モードにするか?
コンプレッサの発熱も含めて暖房に使うとすると、室外機で暖房した方が得なのかな?なんて思ったり。
室外機で暖房しようとすると温度制御が効かないとか、凍結問題とか、現実には色々ある。
室内機は暖房専用に使うので、下の方に付けた。
温室本体は2×4材で作ろうかと思っている。
単管で組むのも良いのだが、今は木材の方が安い。
2×4材の価格はピーク時で900円位になっていたが、今は落ち着いている。

2×4材でフレームを作り、ポリカーボネートの波板を貼り付ければ良いか。
ポリカーボネートを留めるための桟は、20mm角か?20mm×30mmだったか?杉材が6本1,280円で売られている。
2×4材は長さが1820mmだが、杉材はもっと長くて1.9m以上あるかも。
強度が必要ない部分はこれで作ろう。
冬場は風が強い日もあるので、ある程度の強度が必要だ。
天井高を1.8m以上にして人が通れるようにしないと、温室の向こう側に行くのに遠回りをしないといけなくなる。
天井高を上げると放熱面積が増えるので、途中にビニルシートでも貼れるようにしておいた方が良いか。
扉部分は不要になった網戸があるので、これのフレームを使う。
フレームというか網戸もそのまま使って、PVCシートでも貼ってしまうかな。
今回はウチにある廃材総動員でやってみる。
2×4材で作るとすると、コンクリート壁にネジ止めする必要がある。
コンクリートアンカーを打ち込むにはφ8~φ15の穴を開けなければならず、この太さの穴だと振動ドリルがないと厳しいかな。
振動ドリルはなかったと思うんだなぁ、ジャンク屋で見つけて安いから買っておこうみたいに増やした工具があり、買ったような気もするが見つからない。
コンクリートビスを入れるφ4位の穴なら、インパクトドライバで開けられるかも。
小型の振動ドリルは中古で買えば千円くらいのもの(送料の方が高いくらい)だから買ってもいいのだが、滅多に使うものではない。
そもそも買ったか買っていないか忘れるほど使わないのだから、新たに買うメリットは希薄だ。
電動ドリルやインパクトだと結構頑張らないと穴が開かないが、開かない訳ではない。
工具箱の中を見るとコンクリートドリルは2本あった。

3.5mmのものをインパクトレンチに付けて穴を開けてみると、結構ちゃんと開く。
コンクリートの中の石にぶつかったりするとダメだと思うが、運が良ければ穴は開く。
8mmの方は試していないのだが、さすがに厳しいかな。
3.5mmの下穴を拡げるようにすればいけるかな。
3.5mmのドリルだと4mmのコンクリートビスに丁度良さそうなので、4mmのビスで材木を留めるようにすれば新たな工具を買わずに済みそうだ。
4mmのビスではさすがに強度が心配ではあるが、そこはビスの本数で稼ぐという事で。
コメント