車に付けていたフロントカメラがいつの間にか壊れていた。
フロントカメラは滅多に使わないので気づかなかったが、スイッチを切り替えたら何も映らなかった。
カメラを見てみると、撮像素子とレンズの間が開いてしまっている。
カバーが外れないようにシリコンで埋めておいたのだが、埋めた部分は外れずに他の弱い部分が壊れた。
薄いプラスチックで出来ている部分なので、シリコンでは接着強度が上がらず、ペロッと取れてしまった感じかな。
軟性合成樹脂などにシリコンを付けても取れてしまう。

でもまあ1年以上使えたのだから良いだろう。
これに比較するとバックカメラは全く異常がないのは価格の差だろうか。
新しいものを買おうかなと見ているとAmazonで990円が最安値だった。
ヤフオクを見ると送料込みで千円なんてものが沢山出品されている。
千円で売ってヤフオクの手数料と送料を引いたら600円位しか残らないのではないかな。
それで儲けが出るっていったい仕入れ値はいくらなんだ?
で、Aliexpressを見たらこんな価格だった。
中国ってPALじゃないのかな?販売ページにはNTSCと書かれているけど。
おそらくPAL/NTSCの切り替えが可能なのだろうが、それが外の端子に出ているとは限らない。
内部のジャンパとか、チップ抵抗の実装位置などで切り替えるものが多い。
これもNTSCと書かれているから使えそうだ。
3点買わないと送料が無料にならないので、適当に買った。
カメラは340円、エアホースが20Mで990円って本当かなぁ?、アングルドライバアダプタが170円である。
エアホースは内径が5mmで外径が8mmとあったので、散水ホースに使う予定だ。
エアカプラが片側100円だったとしても、ホースの価格は780円だ。
これで20mなのだから1mあたり39円って、どう考えても安すぎる。

注文して1週間も経たずに配送されてきた。
早速カメラを見てみると、一応防水になっているようでOリングが入っている。
説明には緑と白の線があって、それを切断すると鏡像切換やガイドのON/OFFが出来るとなっている。
しかし実際には線が存在しない…
とりあえず映してみると、これが結構高画質なのだ。
固定焦点距離でピントが一番合うのはカメラから1m位の所だ。
画角は広くはない。
測ってみると40cm離れて48cm幅しか見えないので、水平画角は約62度となる。
35mmフィルムカメラで焦点距離が35mmのレンズの画角が63度なので、その程度だ。
カメラ本体の外形は18.5mmほどだ。

鏡像の切換は出来ないのか?
後ろ側を開けてみた。
デバイスは24C08Aと印字されていて、これはEEP-ROMみたいだ。
開けると電線の出ている部分のシール材が剥がれてしまう。

内部を見たが特にジャンパ風の場所はない。
しかしOV PN MIRと、基板にシルク印刷がある。
MIRが鏡像の切換でOVかPNがガイドラインの表示/非表示ではないのかな。
そこで白いシリコン的ものを剥がしてみる。
すると端子が現れた。

電圧を測ってみると、OVとMIRは3.3VがかかっていてPNは0Vだ。
次にこの電圧のかかっている端子をGNDに落としてみるのだが、直接短絡させて壊れるとアレなので、電流計と680Ωの抵抗を介してGNDに落とす。
するとMIRは鏡像の切換、OVはガイドラインの非表示である事が分かった。
PNに3.3Vを印加するとモノクロになるのだが、赤外線モードになるとか?
340円のカメラとしては上等なのではないかな。
Amazonだと1,280円で売られている。
カメラは従来と同じ場所に付けたのだが、画角が狭くて余り良くない。
フロントカメラを使うことは滅多に無いのは、自分の車両感覚で間に合ってしまうからだ。
サスペンションアームに付ければサスペンションの動きが分かって面白いかな?なんて思ったり。
四角い筐体のカメラより小型なので、取り付け場所は後日変更してみるかも。
コメント
PNは話の流れからするとPAL/NTSCの切り替えを予想していましたが、実験結果からするとPN接合を用いた赤外線センサみたいな動作をするモードっていうことですかね?