キヤノンのプリンタであるG3390のソフトは、位置情報を与えないと一部機能が動作しない。
スマートフォン用のアプリ Canon Print も同様に位置情報の送信と、周辺デバイスの状態報告を許可しなければいけない。
キヤノンに問い合わせたところ以下の回答だった。
アプリのインストール時にプライバシーポリシー設定に従い同意をいただきますとお客様の位置情報を取得しております。
詳細につきましては下記サイト「プライバシーポリシー」にて「2.6 位置情報」をご確認いただけましたら幸いです。
これを見てみると、以下の記載があった。

一時期は何でもかんでも位置情報やスマートフォン内の情報を持っていこうとするアプリが多かった。
しかしその後はアプリの動作に直接必要以外の権限を削除するようになってきた。
だがキヤノンは別のようで、利用者の位置情報や接続情報を取得している。
スマートフォンのアプリでは位置情報と、接続しているワイヤレスデバイスの情報(ネットワーク情報)も取得している。
上記の規約を見ると何やらこじつけのような理由が書かれている。
写真の分類のために位置情報が必要だとあるが、写真を撮った場所とプリンタのサービスソフトを起動した場所は違うと思うけどね。
これらの情報送信を許可しないとアプリを起動させることは出来ない。
キヤノンのカメラはimage canonサイトに画像をアップロードし、それをPCやスマートフォンにダウンロードする仕組みを利用出来る。
これによってケーブルを接続する事なく、画像をクラウドに転送出来る。
しかしそこはキヤノンである、情報の取り扱いに関して下記がある。
10. 注釈データ会員が本サービスに画像をアップロードするとき、注釈データ(カメラ設定、撮影日時、コメントなどの画像に埋め込まれた情報)もアップロードされることを、会員は了解するものとします。
注釈データには、撮影者の名前、位置情報などの個人情報が含まれることがあり、あらゆる個人情報の保存および使用については第15条で言及されるプライバシーポリシーに従い取り扱われます。
画像のリンクが第三者に送信される際は、当該画像に関連する注釈データも埋め込まれて送信されることに会員は同意します。
ここで言われるプライバシーポリシーとはこれで、利用者のデータはキヤノンのものだよと書かれている。
日本人向けの規約では「プライバシー設定に従い同意した場合、キヤノンは、お客様の位置情報を取得します。」となっていて、サービスを使用するには位置情報提供が必要だとなる。
一方で米国向けでは「お客様が許可した範囲で、お客様の一般的な位置情報を収集します。」となっているので、法的に勝手は出来ないのだと思う。
逆に日本では法整備が行われていないので、情報は何でも取り放題というわけだ。
CanonPrintアプリには以下記載がある。
収集されたデータの削除を要求出来るとあるが、どこにどうやって要求するのかは不明。
なおアプリを使用しない場合に限って削除の要求が出来るらしい。

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