斜面に斜めに生えている山桜を切ろうと思った。
以前から思ってはいたものの、斜めに生えているのでウインチで引っ張らないと目的の方向に倒す事が出来ない。
で、何となくそのままになっていたのだが、木が生長して来たので自然に倒れてしまう前に切る事にした。
ウインチで斜面の上向きに木の幹を引っ張り、下の方をチェーンソーで切る。
ウインチは(幹の直径が14cm位なので)マキタの小型の方を使う事にした。
ウインチでテンションをかけようとしたら、モータが動かなくなった。
線が抜けたわけでもないし、何だろう?
回路的にはAC100Vを整流し、極性切り替えスイッチ(巻き側とほどき側)を介してDCモータを駆動している。
モータは普通のブラシモータなので、まずはブラシをチェックした。
ブラシの残量は十分あるのだが、ちょっと固いというか引っかかる感じがする。
ブラシの所で電圧を測ってみると、+100V/-100Vに切り替わるので正常だ。
ブラシに電圧が加わっているのにモータが回らない。
とりあえず分解してみる。

モータの回転子はベアリングごと抜けてくるので、これを引っこ抜いてみた。
コミュテータが黒っぽくなっている。

ブラシ側を見るとブラシがちゃんと飛び出していない。

ブラシが純正品ではないのか?それとも何か引っかかる部分が出来てしまったのか?
ブラシは柔らかいものなのでサンドペーパの上を滑らせ、ブラシホルダに入れた。
これで修理は完了である。
ついでにグリスアップもしておいた。
このホイストはDCモータで動作していて、極性を反転させる事でモータの回転方向を変更している。
通常はダイオードブリッジ1個と極性を切り替えるためのリレーかスイッチが使われる。
しかしこれには2個のダイオードブリッジが入っていた。
2個のダイオードブリッジを使えば、極性反転用のスイッチの接点が少なくて済むし、有線リモコンとの配線数が4本から3本に減らせる。

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