タイヤチェンジャーのエア漏れ修理を終えて

タイヤチェンジャーを購入した時点で、使用に耐えないほどのエア漏れはなかった。
スローリークと言うほどスローではなかったが、コンプレッサのエアタンク圧力が徐々に減っていく位のエア漏れがあった。

リーク箇所の調査をして修理をしていったのだが、結局エアホースのコネクタの不良が殆どだった。
これはプッシュカプラとかワンタッチ継ぎ手とかワンプッシュコネクタと呼ばれるもので、ホースを挿す時にはそのまま押し込めば良く、外す時にはリング状の所(開放リング)を押し込みながらホースを引っ張る。

ちなみに”カプラ”は日東工器の商標ではなかったかな?
メーカでは継手と書いているところが多い。

下はPISCOのページの図なのだが、構造はこんな風になっている。

便利だし多用されているカプラなのだが、エアリークはゼロではないよとPISCOでは書いている。
また内部の弾性体が劣化することで、寿命がある。
弾性体は耐油性のもの、耐薬品性のものなど特定(特殊)用途向けもある。

リング部分の色でインチとミリを分けているものもあるのだが、メーカによって異なり、色に基準がある訳ではない。
ミリサイズだとねじ部はPTになり、インチだとNPTになるものが多いが、これも必ずしもそうではない。

このカプラは非可動部においては長い寿命があると思うのだが、タイヤチェンジャーだとかFA機器などの可動部では、カプラとホースの位置関係によって(弾性体が硬化している時には)リークが生じる。
今回交換したカプラも、ホースをグリグリ動かすとエアが漏れるものがあった。

カプラはホースの径とネジ径によって種類がある。
ホース径はミリとインチで微妙に異なり、緩くてリークが発生したり、入れることは出来ても固くて外せなくなる場合がある。
これは6mmホースで特に感じられて、ミリサイズだと6.0mmなのだがインチだと6.35mm(1/4)と結構違う。
8mmホースはインチだと5/16インチなので7.9375mmであり、ミリサイズとの差は小さい。

ネジ側はテーパネジがPT(BSPT)とNPTがある。
これは見た目では殆ど分からず、相互に嵌合させることが出来るが正規の使い方ではない。
山の角度が55度と60度の違いと、ネジ山先端が尖っているかどうかなので、見分けるのは難しい。
平行ネジ(Gネジ)のものがあり、これはテーパネジとは嵌合させることが(ほぼ)出来ない。

今回のタイヤチェンジャーの整備では、漏れているところを見つけてカプラを交換した。
カプラに挿入されているポリウレタンホースは、カプラ内側で抑えつけられて多少変形する。
なので、その変形した部分を切り取って挿し直すだけで、エア漏れが止まる場合がある。
漏れている場所を見つけるのも手間なので、カプラは潔く全部交換してしまい、チューブは先端を1cm程切ってカプラに挿して組み直した方が早いかも。

インフレータバルブはダイアフラムからのエア漏れがあった。
これはダイアフラムに液状ガスケットを塗って修理した。
本来はゴムの弾性でシールされているところに液状ガスケットを塗ってしまうと言う、何か無理矢理な修理だがエア漏れは止まった。
液状ガスケットは樹脂に対する攻撃性のないものを使った方が良い。

エアバルブは注文して3日くらいで届いた。
送料無料ではなかったので、早い便で送られてきた。
送料込みで1,700円位だった。
今のところ漏れはないので交換はしないが、液状ガスケットで誤魔化しているだけなので、駄目になったら交換する。

このバルブの純正品番はCT-K-2200000で、定価は31,950円となっている。

シリンダからのエア漏れはなかった。
シリンダメーカによってメンテナンスサイクルの指定は異なると思うが、数年ごとに分解整備しましょうと書かれているところもある。
現状でエア漏れがないこと、下手に分解してエアが漏れると嫌なこともあり手を付けていない。

シリンダはオイル供給型のものなので、供給されるエアにオイルを混ぜる仕組みになっている。
これが排気される時には、供給したオイル分が多少なりとも出てくる。
現状では排気口に簡易的油気分離サイレンサが付けられ、そのまま筐体内に排気される。

このプラスチックケースの中には多孔質の石みたいなものが入っていて、能書き的には効率的な油気分離が行えるらしいのだが、あやしい。

筐体内が油っぽくなって錆防止に良いと言えるのかも知れないが、そこに埃が付着して汚くなる。
排気ポートは7箇所にあるので、これをまとめて(ペダルを同時に踏まない限り、排気はどれか1箇所)2本のチューブで筐体外に排気(プラスチック製サイレンサを付けて)するようにした。

配管が長くなった事とサイレンサが2つになって流速が落ちたからか、排気音が気にならなくなった。
一番手前と一番奥が排気用の配管で、双方は(結束バンドの掛かっているチューブで)つないである。

元々はプラスチック製サイレンサが付いていた所にホース用のカプラを付けたわけだが、注文していたカプラの配達が遅れていた。
そこで(排気だから漏れても良いので)交換して不要になった、古いカプラを使った。
こうして配管を終えた日の夕方に、購入したカプラは配達されてきたのだった。

このペダルの部分はカプラのピッチが狭くてレンチもかけにくいので、古いカプラをそのまま使う。

エアが供給されてくるのは中央のカプラなのだが、ここは6mmのチューブで接続されていた。
ここのカプラを交換する際に8mmチューブ用としたので、配管を引き直した。
ブルーのチューブの配管は引き直した部分である。
チーズはエア用として買うより、散水用として買った方が遙かに安かった。

エア配管以外のこととして、プラスチックのカバー類の欠品があるのだが、これは無くても影響はない。
一番上に付くプロテクトカバー(C-77-1000007 3,560円)はあった方が良い(埃が入らない)ので、適当な材料で蓋をしておこうと思う。

Aliexpressで買った圧力計、φ60のもので350円だったかな。
何とカバーガラスが本当のガラスで、ヒビが入っていた。
返品手続きをしたのだが、Aliexpress側は送料だけで大赤字じゃないかな。
と思っていたら、返金するよ、現品の返送は要らないよと返事が来ていた。

タイヤに空気を入れる所のエア圧は4Barに設定されていた。
この圧力をモニタしようと思って買ったのだが、このまま使うとガラスが外れるかな、接着剤で止めるかな。
買い直しても良いのだが、単品では送料無料にならない。
次に何か買う時に一緒に買おうと思う。

タイヤに空気を入れる側はレギュレータで圧力が落とされているが、ターンテーブルのインフレータはコンプレッサからの圧力そのままとなっている。

現時点でエア漏れはなくなったと思われるが、経年劣化が起きれば又エア漏れが起きる。
ただ少量のエア漏れは気づかないというか気にしないというか、ちゃんとチェックするには手間と時間がかかるわけで、放置しがちになる。

エアの漏れを音で検出するリークテスタがある。
40KHz付近の超音波を検出する仕組みなので、超音波センサがあれば自作出来る。
センサの指向性を利用してカメラ画像と合成する、超音波カメラもある。
いずれもある程度のリーク量があれば検出可能だが、ガスリークテスタのような感度はない。

ガスリークテスタは国内で買うと数万円するのだが、中華製は安い
原理としてはガスによる特定波長の光の吸収を利用していると思うので、高価な部品が必要なわけではない。
なお多種のガス検知が可能なものはセンシング方式が異なり、価格が上がる。

工場などでのエア漏れは、使用エア量の1割にもなるそうだ。
多くのエア動作機器があるとも思えなかった普通の整備工場でも、朝コンプレッサの電源を入れると圧力回復のためにモータが稼働した。
慣れるとそれが当たり前みたいになってくるのだが、夜の間にどこかからエアが漏れているわけだし、当然日中にも漏れている。

エアシリンダを多く使う工場の自動化ラインでもエアリークの問題はあって、最近はフィードバック付の電磁アクチュエータが使われることが増えた。
エアシリンダは速度と力を別々に制御出来るのでFA機器には使いやすいのだが、これらの分野でも今後はモータが主流になるに違いない。

整備機器でもエアモータの使用は減っていて、インパクトでもアクティブラチェットでも電動化が進んだ。
バッテリー機器は完全なコードレスなので、バッテリーの分重くはなるが使いやすい。

タイヤチェンジャもエアシリンダでなければダメという部分はないのだが、制御部分を含めるとエアシリンダの方が安い。
動作速度と発生トルクと価格を考えると、大型のものほどエア式がお得になる。
特に中華パーツは驚くほど価格が安いので、コストを考えるとエアシリンダはまだまだ使われるのかな。

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