移動体通信事業は大変だ

楽天の設備投資額が少ないと書いた日経である。
楽天にしてみれば短期黒字を果たさない事には株価下落が止まらず、しかしそれを行うためには資金を捻出しなければならない。
虎の子のAST株も売った、ありとあらゆる所からカネをかき集めた。
設備投資を怠ったとしても、すぐにネットワークが破綻するわけではない。
だから楽天は設備投資額をギリギリまで絞り、極限の節約状態とした。

しかし設備投資を怠れば、ネットワーク品質は悪化する。
楽天の場合はKDDI頼みだったので自前のネットワークを使う事業者のような、急激な品質悪化を免れる事が出来た。
それでも自社ネットワークをメインとして使う都市部に於いては、通信速度の低下が許容範囲を超えるまでに悪化していた。

いったんこうなってしまうと解決が非常に難しい。
ドコモなど何年も前からネットワークの改善を行うと言っているものの、未だに他社に追いつく事が出来ない。

ドコモのネットワーク品質の悪化が現れ始めたのが2021年頃、2022年には5Gエリアの拡大とLTE/5Gエリアのチューニングでネットワーク品質を向上させると発表した。
しかし実感としての品質向上は果たせず、ドコモは更なる改善を約束するのだった。

2023年にドコモの小林宏常務執行役員ネットワーク本部長は、スループットを1.7倍にまで拡大しネットワーク強化の目標を達成したとした。
しかし実感としての品質向上は果たせず、ドコモは更なる改善を約束するのだった。

2024年には、2025年の春には業界トップのネットワーク品質を目指すとした。
しかし実感としての品質向上は果たせないばかりか、結果は最下位だった。
そして毎度の事ながら、ドコモは更なる改善を約束するのだった。

朝日新聞は以下のように書く。

「つながりにくいドコモ」を立て直そうと、NTTドコモが苦しんでいる。3年ほど前から東京、大阪などの都市部を中心に、ネット接続やデータ通信の遅れが目立つ。国内トップシェアの「王者」に、何が起きているのか。

 「改善はしてきているが、道半ばだ」

 8月の決算会見で、前田義晃社長は通信品質の現状をそう語った。ドコモの会見では、通信品質についての質問が飛ぶのが定番だ。SNSなどでの「使いにくい」といった声も把握していると話した。


今年も又昨年と同じような事を言っているばかりか、トップは目指さないみたいな宣言まで飛び出した。
出来ない事ばかり言うなと株主から怒られたのかな。
資金力のあるドコモを以てしても、いったん落ち込んだ品質を元に戻すのは大変なのだ。
ソフトバンクは他社の買収という手法で何とか大手に追いついたが、それでも長い間不便なネットワークだったのである。

楽天はローミングの順次廃止もあるので、今後はますます苦しくなる。
ASTの方も現実的に使えるようになるまでには未だ時間がかかる。
この頃は自称従業員氏も元気があった。

楽天ID連携強制は電気通信事業法違反と言う事なのかな。
そもそも楽天ショップの客ではない楽天モバイル利用者は、IDの連携を必須としたとしても客にはならないと思うんだなぁ。
単に楽天IDの発行数だけを伸ばしたいというのなら分かるんだけど。

コメント

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