ステンレスシンクを掃除する

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ステンレスのシンクは経年で傷がつき、水垢がつき、汚くなっていく。
ここは井戸を水源とする簡易水道で、比較的硬度が高いためカルシウムやマグネシウム分(以下まとめて水垢とする)がステンレス面に残り、徐々に固着していく。
最も簡単にこれを取るのは酸洗いなのだが、強酸を使うとステンレスにダメージを与える場合がある。

酸を使うのであれば硝酸にすべきで、ステンレスの多くは硝酸に耐性がある。
サンポールなどの塩酸に対しての耐性は低いので、塩酸の使用は避けた方が良い。
なおウチのシンクは濃硝酸にも耐えた。

硝酸以外で入手性が良く安全性の高い酸はクエン酸だろう。
ただし酸度が低いので、ティッシュペーパなどにクエン酸液を含ませ、それをシンクに数時間貼り付けておかないと効果が低い。
当初はクエン酸を使ったのだが、時間がかかりすぎるので硝酸を使い始めたという訳である。

硝酸であればマグネシウムやカルシウム分は面白いように溶けていく。
酸を使わない場合、あるいは酸と併用すると効果のあるのがダイヤモンドうろこ取りだ。
ただし傷がつく可能性があるので、端の目立たないような所を擦って確認しておく。

研磨剤の入っていない磨き剤の万能Jrくん試してみたが、ステンレス磨きには今ひとつの感じだった。
もっと柔らかいもの、プラスチック部分などには効果を発揮する。

今回は金属磨きのMetal Polish Creamを使った。
これもコンパウンドは含まれておらず、表面にシリコン皮膜を作るそうだ。
油性でベタベタでちょっと臭いが強い。

研磨剤としてはピカールやクレンザーがある。
ピカールは粒状が細かいので目立つような傷はつかない。

いやいや、俺は青棒だぜという方がいるかも知れない。
磨き剤は個々人の好みで使えば良い。

最初に行うのは水垢の除去だ。
水道水中のカルシウム分(炭酸カルシウムなど)やマグネシウム分(炭酸マグネシウムなど)が沈着して固着したもので、結構強力にくっついてなかなか綺麗に取れない。
酸で洗うのが一番手っ取り早いのだが、それ以外だとスクレーパなどで削り取る感じになる。
スクレーパで削ると水垢がカリカリと粉状に剥がれる。
研磨剤系のクレンザーなどを使ったとしても、水垢は中々落ちない。

意外に使えるのがダイヤモンドうろこ取りだ。
ものによってはステンレスに傷を付けてしまうが、微細な傷や曇りであればメタルポリッシュクリームで鏡面仕上げが出来る。
ダイヤモンドうろこ取りは寿命があるので、小さなものだと何個か用意した方が良い。
また硝酸をかけてからダイヤモンドうろこ取りを使えば、短時間で水垢を取り去ることが出来る。

クレンザーで洗ったりを繰り返したステンレスシンクは、表面に細かな傷がついて曇っている。
水垢を落としたあとは、この細かな傷を除去する。

メタルポリッシュクリームを乾いた布に付けて磨くのだが、手の力では限界がある。
メタルポリッシュクリームはアルミホイルを磨いたりするのにも使われる。
購入したのは10年近く前で、内容物は分離気味なのだ。

手磨きは面倒なので、スポンジバフをドリルに付けて磨いてしまった。

いわゆるダブルアクションのポリッシャーもあるのだが、サイズ的に細かな部分が磨けない。
ドリルに付けたスポンジなら細かなところにも当てられるのだが、メタルポリッシュクリームが飛び散るのでご注意を。
洋服に付着すると奥様に叱責されること必至である。

1~2分も磨けばステンレス表面は綺麗になる。
ダイヤモンドうろこ取りを置かないとデジカメが合焦しない。

細かな傷が沢山ついている場所も磨く。
ここは水垢もついていたので、硝酸をかけてダイヤモンドうろこ取りで擦った。

一部分だけメタルポリッシュクリームで磨くとこうなる。

まさに曇りが取れるという感じ。
この後スポンジバフで磨いた。

ステンレスの波板上になっているところは磨きにくい。
ここにも水垢や汚れなどが付着している。
こうした場所は水垢だけではなく、油分が汚れとして付着し固まったものもある。

ここはピカールで磨いてみた。

波板状の所はスポンジバフでは磨きにくく、細い研磨用バフがあれば良いなと思った。

コンロの方は小傷が多い。
前オーナがスチールウールとかワイヤブラシで掃除をしたのかも知れない。
まずは油分などをアルカリ洗剤で掃除する。

次にメタルポリッシュクリームで軽く磨く。
水垢がついている訳ではないので、スポンジバフを軽く当てた程度である。

コンロは入れ替えたいのだが、既にこのメーカは存在しておらず同じサイズの代替品がない。

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