猫の下痢を治す

珊瑚・魚・猫

純血種或いは子猫などはお腹を壊しやすい。
下痢は脱水につながるので治してあげたい所だが、なかなか良くならない猫もいる。
以前はアメリカンショートヘアがお腹が弱く、その時に様々な餌を試した。
結果としてキャネットを与えているのだが、これは脂肪分が少ない事で選んだ。
キャネットでもなかなか便の状態が良くならない猫にはロイヤルカナンの療養食を与えている。
ロイヤルカナンはキャネットよりも食べが良く、お腹にも優しい。

キャネットは植物原料が多いからダメだという人もいるのだが、私は植物原料のキャットフードが悪いとは思っていない。
消化の良さから一時期缶詰を与えていた事があったが、缶詰では栄養が不足して毛艶が悪くなった。

キャネット以外ではロイヤルカナンのメインクーン用もおやつに与える。
メインクーンは勿論よく食べるが、他の種類の猫にも人気なのだ。

薬としては定番のテスミンを与える。
大抵は1回か2回の投薬で良くなるはずだが、テスミンが効かない場合は別の原因を探るべきである。
なおテスミンを与えるほどでも無いと言う時には、ビオフェルミンを与えている。
ビオフェルミンやミヤリサンを与えて数日してもお腹の具合が改善されない場合はテスミンを与える。
テスミンは通常の下痢には良く効くので、1~2回の投与で下痢は改善されるはずだ。
ビオフェルミンやテスミンは、猫によっては勝手に食べてくれる。

テスミンが殆ど効かなかったのがスコティッシュフォールドだった。
便の検査や血液検査など、調べられるものは全て検査して貰ったのだが正常だった。
スコティッシュは粘膜の弱い猫がいて、出血しやすい猫種でもある。
ウチのスコティッシュも下痢が続くと血便が出たりしたが、食欲が落ちるわけでもなく、体重が減る事もなかった。

この状態を回避するのは餌を減らす事なのだが、餌の量を減らすと体重が維持できなくなる。
そこで炎症などに良く効くステロイドを試してみた。
ステロイドは動物病院によっても賛否両論あり、私が猫を連れて行っている病院の先生は、あまりステロイドは使いたがらない。
どちらかというと自然治癒を大切にする治療を行う先生なので、餌を減らして下痢が治るのなら餌を減らしたら良いです、という感じだった。

ただ猫的にいつも腹を減らしているのは苦痛だろうし、そもそも多頭飼いなので餌の量のコントロールが難しい。
腹を減らしたスコティッシュは、他の猫の餌箱に顔を突っ込んで食べてしまう。

ステロイドはごく一般的に使われるプレドニゾロンを使った。
以前はインターフェロンこそ魔法の薬みたいに言われていたが、今はインターフェロンは殆ど使われていない。
ステロイドが魔法の薬だとは言わないが、粘膜異常や皮膚炎、急性アレルギーなどにも有効だ。

プレドニゾロンの標準投薬量は体重1kgあたり5mgなので、4kgの猫の場合は20mgを与える。
最初に断っておくが、いかなる薬も動物病院の指示の元で使用するべきである。
プレドニゾロンの副作用としては頻尿などが言われるのだが、少なくとも短期使用では副作用は感じられなかった。

最初は体重1kgあたり0.5mg程度からはじめ、徐々に分量を増やしてみた。
もし副作用が出たら直ちに中止できるようにと思ったが、全く問題が無かった。
体重1kgあたり1mgの投与で血便や下痢は治った。

投与方法はドクターにもよるのだが、規定量を与えて即効性を狙うドクターもいれば、低容量で中期投与する人もいる。
ウチでは何度かプレドニゾロンを投与しているが、体重1kgあたり2mg程度を3~5日投与する方法に落ち着いている。
症状が改善したら投薬をやめる。

もしも中期的に、例えば1~2ヶ月続けて投与しなければならない場合は、投与量を徐々に減らしながらゼロにする必要がある。
なお体重1kgあたり0.1mg程度であれば、常用しても副作用が出ないと言われる。

面識のあるドクター(人間を診るドクター)が犬を飼っていて、その犬がアレルギーなのだそうだ。
餌には気をつけていると言っていたが、それでもアレルギー反応を示す事があるそうで、その場合には体重1kgあたり8mg位のプレドニゾロンを与えると言っていた。
アレルギーは危険性もあるので、出来るだけ早く炎症を抑える為だそうだ。

ステロイドでの治療を試みる場合は、それ以前に他の病気がないか最低限血液検査と検便は行うべきである。
全項目の血液検査だと2~3万円の費用がかかるが、ステロイドによって症状が改善される事で、他の病因を見逃す恐れがある。

ウチではビオフェルミンやテスミン、療法食などで1年ほどを過ごし、それでもなかなか改善が診られなかったのでステロイドを投与した。
ステロイド投与を行うと1~2日で下痢が治まり、調子が良ければそのまま数ヶ月を過ごせる。
一度炎症が起きると(治療をしないと)なかなか良くならないようで、食事量を減らす事で一時的に改善しても、食事量を戻すと再び下痢になっていた。

当初は分量調整の事を考えて1mgの錠剤を購入したのだが、沢山の錠剤を飲ますのは大変なので、今は5mgの錠剤や20mgの錠剤を購入している。
投与対象の猫の体重によって適切な分量のものと、長期投与になった場合の事を考えて(徐々に減らす時用に)低容量のものがあれば安心できる。

にほんブログ村 その他趣味ブログ 電子工作へ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました