サツキはもう44歳になっている筈だ

サツキはもう44歳になっている筈だ

宮崎アニメの中でTV放送回数が多いのは、風の谷のナウシカ、となりのトトロ、天空の城ラピュタだそうだ。
いずれも17回か、それを超える回数放送される人気作品だ。

放送回数が多いのは、繰り返し放送しても視聴率が稼げるためだ。
良い書籍、良い映画、良いドラマ、何度見ても飽きない、何度も観たくなる、そんな作品の一つである。

トトロが公開された当時子供だった人も、今は立派な大人になっている。
自分が子供の頃に観たトトロを、もしかしたら今は自分の子供を膝に乗せながら観ているかも知れない。

トトロが何者なのか、怪獣なのか?妖怪なのか?妖精なのか?実体があるのかないのかも分からないそれは、子供にしか見ることが出来ない。

サツキは当初は10歳の設定だったのかな?しかし大人びている事から12歳の設定になったのだとか。
12歳だとしても、サツキはシッカリしている。
病気で入院する母親に代わって食事の支度もする。
サツキが12歳になったのでメイとの歳の差は更に離れてしまった。
それが、一層大人びたイメージになる。
しかし、そんなサツキにもトトロは見える。
シッカリしなければいけないと思うサツキの心にも、まだ子供の部分が残っている。

上の子は色々大変である。
あなたはオネーちゃんなんだからシッカリしなさいと言われる。
もっともその分、最初の子供は可愛がられて育てられている。
初めての子供なので色々と手をかける。
しかし下の子が生まれると、それは一変してしまう。

今までは、時にうるさいほどにかまわれていた上の子が、親が下の子の世話をするようになると放っておかれる。
突然やってきた下の子供という存在が、今まで独占して余りあるほどだった親の愛情から切り離されるような感覚をもたらす。
ただメイとサツキくらいの歳の差があると、姉妹による母親の取り合いという感じではなく、もう少し落ち着いた関係かも知れない。

こうした、もしかしたら誰もが感じたことのある、或いは経験したことのある事が物語の各所で観られることに、懐かしさのようなものを感じるのかな。

メイとサツキが猫バスに乗って母親の入院する病院に向かう。
それは小さな子供達にとっての大きな冒険に違いない。

ラピュタは壮大な世界である。
冒険であったり戦いであったり、或いはその中での戦友と呼ばれる関係があったりする。

トトロの猫バスはメイとサツキを乗せて疾走する。
その姿を視聴者は見て、メイとサツキの思いを感じる。

ラピュタは視聴者の夢そのものを乗せる。
宮崎アニメのストーリーは比較的単純なものが多いが、登場人物の多さという点で、ラピュタや魔女の宅急便は少し違う。

平和に?暮らしていた一人の少年が、ある時天から降ってきた一人の少女と出会う事で人生が大きく変わる。

これも、これほど大げさではないが誰にでも経験があることだ。
進学によって変わる、就職や転勤によって変わる、結婚によって変わる。
その時には何の意識もなくその道に沿って歩いただけだと思うことも、後で思えば、何故その道しるべの方向を選んだのか、そこで曲がらずまっすぐ行くことを何故選べなかったのかと不思議に思うこともあるだろう。

宮崎監督のお母様はメイやサツキのお母さん同様、結核だったのだそうだ。
宮崎監督が幼少の頃、「おんぶしてほしい」と母親に言うと、母親は涙を浮かべながら、それは出来ないと言ったそうだ。
母親は宮崎少年に結核を移すまいと思った。

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