ダイソンV10の使い勝手が悪い件に関しては過去に書いたが、それでもコードレスの掃除機自体は便利であり、たまに使っていた。
しかし少し前からバッテリーのLEDが点滅するようになり、そして赤の点滅となった。
赤の点滅になると掃除機は動作せず、充電も出来なくなる。
ダイソンの他のモデルのバッテリーは、いったん赤のLEDの点滅状態になると、それが記憶されるのでバッテリーセルを変えても復活しない。
別記事のコメントで、内部のEEP-RPOMを書き換えて復活させる技があると教えて頂いた。
端子がYoutube動画のものと異なるので今回は安易にバッテリーを変えてしまったが、後日試してみたいと思っている。
V10用のバッテリーも同様であり、いったん赤LEDの点滅になると捨てるしかない。
結論はそうなのだが、悪あがきはしてみた。
まずはケースを分解する。
他のモデルのバッテリーに比較すると分解は簡単だ。
まずは裏側の嵌合部を外す。
裏側を浮かせたままサイド部分をコジる。
ダイソンのバッテリーは分解性を考慮していないので、かなり外しにくい。
このサイド部分とその上の部分に爪があるのだが、構造的に上の爪が破壊されやすい。
上部の爪はこんな風に壊れてしまう。
コネクタ部分にはネジがあるので、トルクスでそれを外して引っ張る。
ここも強固に嵌合しているので、マイナスドライバーをテコにして分解する。
ケースが外れると、バッテリーユニットとBMS基板が一体になったものを引っ張り出すことが出来る。
下の写真程度引っ張り出した所で、コネクタをケースから外す。
コネクタを下に引き抜けば、ケースから引っ張り出せる。
留められている所はないので、ケースとバッテリーユニットが分離できる。
セルの電圧を測ってみると、1本だけ少し高かった。
他は2.9V程度で、このセルのみ3.18Vだった。
全体に電圧が低いのは、赤LED点滅状態では充電されないためだ。
Li-ionバッテリーの放電終止電圧は2.7V程度なので、2.9Vは安全圏内ではある。
試しに1本ずつ充電して全てのセルを4.1Vにしてみたが、赤LEDの点滅はリセットされなかった。
赤LEDの点滅だと負荷も遮断されているので、セル電圧が十分でも掃除機は動作しない。
この掃除機は中古を購入して修理したもので、バッテリーはそれに付属していたものだ。
いつ駄目になるか分からなかったので、社外品のバッテリーは買ってある。
これに交換して、またしばらく使おうと思う。
V10はそれまでのモデルに比較してフィルタが汚れやすく、掃除の手間がかかる。
回転ブラシをつけて床を掃除するような方向(モータ部が上になるように使う)ならいいのだが、ウチは本体に隙間ブラシをつけて使うので、ゴミがそのままフィルタに吸い込まれてしまう。
V10以降のモデルは、吸入口を必ず下に向けて使わなければいけない。
クリア瓶のロック部分が壊れて、蓋を開けようとすると本体が外れてしまうようになった。
このあたりも機構的な問題で、機構を変えた第一号であるV10はいろいろと問題がある。
なおクリアビンのパーツや、トリガボタンなどは中華対策品を買うと壊れにくい。
バッテリーセルが1本増え、本体も重くなっているので長時間の使用は疲れるが、長時間使うとバッテリーが駄目になりやすい(セルバランスが狂いやすい)ので、ちょうどいいのか。
バッテリーユニットからセルを取り出して充電する。
掃除機用としては使えなくても、懐中電灯などには使えるからだ。
といって保存している電池はたくさんある。
伊豆市ではLi-ionバッテリーを捨てることが出来ず、量販店に回収してもらえと言われる。
しかしその量販店でも回収している所はなく、捨て場所がないのが実情だ。
2.8V程度まで放電させ(全て同電圧ではない)、5時間充電したときの各セルの電圧の違いが以下だ。
それなりにばらつきはあるが、特に不良セルがあるとは思えない。
7本全て充電は正常に修了した。
充電完了までの時間もほぼ同じなので、容量の減少したセルが混じっているとは思えない。
ダイソンタイマーかな。
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