エンジンマウントは交換したのだが、ペンドラムサポートはそのままだった。
エンジンマウントは傷み具合が分かりやすいが、ペンドラムサポート(スタビライザーリンク・22116885788)は外してみないと異常が発見出来ない。
目視で異常が分かるほどなら、それはもう使えないレベルだ。
ペンドラムサポートが劣化して体感出来るのはディーゼルエンジン搭載車や、マニュアルミッションの車両だ。
ディーゼルエンジン車ではエンジン振動が顕著に大きくなり、マニュアルミッション車はシフトフィールが変化する。
今回特に異常は感じなかったのだが、外して点検をするのなら交換してしまおうと思った。
異常がなければ予防整備となる。
外すのは特に難しい所はなく、ペンドラムサポートにテンションがかかっている訳でもない。
ネジを3本外せばスポッと取ることが出来る。
交換用にはfebi(Bilstein)のOEM品を使う。
エンジン部アンダーカバーを外してペンドラムサポートのネジを緩める。
かなり強く締められているので、力の入れやすい工具が必要だ。
今回はハンドル部が伸縮式のラチェットハンドルを使った。
ネジ3本を緩めて外すとペンドラムサポートは下に抜ける。
新旧を比較してみる。
右側の部分の角度が異なるのは、裏表反対に並べたからだ。
形状は勿論同一だ。
傷み具合は大きなゴムの付いている側に見られた。
ゴムが硬化していてアルミのフレームの中で動いてしまう。
ノギスで測ると0.9mmほどのガタがあった。
もう一方はガタはないが、ゴムが回ってしまう。
回ったからどうと言うことはないが、これも元々は圧入されているような感じだ。
ゴムが硬化するなどして隙間が出来、回るようになったと考えられる。
手でひねると向きを変えることが出来る程度に、緩くなっている。
古いものと新しいものを交換し、ネジを締める。
ネジの締め付けトルクは100Nmで、ウチにあるアナログトルクレンチは長くて使えない。
リフトの使える人なら問題ないだろうが、タイヤ下にスロープを入れて作業しているので長いレンチは地面に当たってしまう。
そこでデジトルクを使う。
ボディ側はそのままで使えるが、ミッション側はエクステンションを付けないとフレームに引っかかる。
100Nmで締めなければいけないので、短いラチェットハンドルでは力が入らない。
ネジは再使用不可能だったと思うのだが、角度締めしているわけではないので再使用は自己判断で。
ペンドラムサポートを交換すると、コールドスタート時のみ発生していた音がしなくなった。
コールドスタート時の一瞬のみなので、排気音?初爆の音なのかな?と思ったりもしていた。
エンジンが温まると再現しない。
ペンドラムサポート交換後にはこの小さな音、言葉で表すのは難しいがゴッとかボッみたいな音がしなくなった。
コールドスタート時にエンジンが振れ、ペンドラムサポートのゴムとアルミの隙間が音を立てていたとか?
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