ミニF55のサイドブレーキワイヤーゴムブーツを交換する

下回りのチェックをしていて、サイドブレーキワイヤーのゴムブーツ切れを見つけた。
ゴムブーツだけの部品は無く、サイドブレーキワイヤーごとの交換になる。
パーツ番号は34406852189と34406852190(左右)で、合計1万円位である。

そこでゴムブーツだけの交換が出来ないかやってみる。
ゴムブーツは汎用品などが売られているのだが、寸法が今ひとつよく分からない。
色々探してみるとバイクのクラッチワイヤー用のゴムブーツが使えそうだ。
これも寸法が分からないので、サイズの大きそうなものを買った。

KAWASAKIのバイク用パーツで品番は49006-8001である。
ワイヤー側は当然細いので、ここを広げて通さなければならないが、そもそも通るのかどうか?ボックスドライバーを入れてみることにした。

ポルシェのクラッチケーブルエンドブーツが太そうなのだが、1個約2千円なので気軽に試せない。
もっと大きなストロークを吸収出来ないと駄目な気がするのだが、現時点では良いものが探せていない。

ミニモトの長さ70mmのものは良さそうなのだが、直径(穴径)が分からない。
ミニモトのものは直販で買うと安いが、Amazonで買うと価格が2倍になってしまう。

KAWASAKWのゴムブーツの自由長は5cm位だ。
写真で見るとミニモトのものよりKAWASAKIのものの方が、ワイヤーを通す部分が丈夫そうに見える。
ここは無理矢理広げてワイヤーエンドを通さなければいけない。

伸び方向には固く、縮ませると3.5cm位になる。
蛇腹部分の数が少ないので、ストロークが余り取れない。

1本では長さが不足なので2本使う。
ストロークは2倍にはなるが、途中でつなぎ目が出来る。
つなぎ目はぴったりはまるわけではないので、シリコンやブチルゴム系接着剤で着けてしまっても良いと思う。

サイドブレーキワイヤーは金具に引っかけられている。
金具は対辺12mmのレンチで外すことが出来るが、サイドブレーキワイヤーをたるませれば金具を外さずに外すことも出来る。
サイドブレーキワイヤーをたるませるには、サイドブレーキレバーの調整ナットを緩めていく。
サイドブレーキブーツは手で簡単に外せる。

調整ナットを限界まで緩めて、サイドブレーキレバーの引っかけられている金具を最大まで押せば(これは結構大変)外せると思う。
思う、というのは、私は金具を外してしまったからで、ブレーキワイヤーを緩める方法は試していないからだ。

ゴムブーツは途中が裂けてしまって、役割を失っている。

太い側は良いとして、ゴムブーツの細い穴にこれが通るのか?

オリジナルのゴムブーツ(破壊して外した)ものは以下だ。
ボックスドライバーよりずいぶん太い。
(ちぎれているので本来はもう少し長い)

対してKAWASAKIのものはボックスドライバーにピッタリ入る程度の太さしかない。

ワイヤー側(穴の細い側)が通るかどうか、シリコンオイルを付けて滑りをよくして入れてみた。

何とかなりそうだ。
そこでサイドブレーキワイヤーに通してみる。
サイドブレーキワイヤーをバイスプライヤで押さえ、引っ込まないようにしてゴムブーツを入れていく。
ゴムブーツには適宜シリコンオイルをスプレーして滑りをよくする。

太い側は入るのだが、この細い穴を通すのは結構大変だ。
滑り止め付きの軍手を使い、力を込めてぐりぐり押し込んでいく。

ワイヤーエンドの部分を円錐状に削っておくなどすれば、かなり入りやすくなる。
ほんのわずかに角を落とすだけでも効果がある。

先端が見えてきたのだが、ここからが又大変だった。
ゴムブーツは結構丈夫で、力を入れても切れたりしない。
全体が見えてくればあと少しである。

おそらく5分位格闘したと思うが、無事に通すことが出来た。

1本ではゴムブーツが短すぎる。
2本使うと少し長いので、太い側を切断した。
どの程度切るかはサイドブレーキワイヤーの露出部分の長さによって調整する。

頑張って2個を入れた。
白い付着物はシリコングリスだ。

ゴムブーツを通す時にはシリコンオイルやシリコングリスを使った方が良い。
ウレアグリスなどはゴムに対して攻撃性があるので、劣化が早くなる可能性がある。

サイドブレーキを引いた状態(ワイヤーが引っ込む状態)でも、ゴムブーツが変によじれることもなく、正常に使えている。

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