エンジン性能曲線

ミニのエンジンはどれも低回転型である。
最大出力発生回転数が、1200ccは4000回転、1500ccが4400回転、2000ccが5000回転だ。
ディーゼルが4000回転位なので、それとあまり変わらない。
ただしガソリンエンジン車はフルスロットルだと6000回転〜6500回転でシフトアップするが、ディーゼルモデルは5000回転位になる。

エンジン性能曲線を見てみると、最大出力発生回転数までフラットなトルクが続く。
このトルクをフラットにするのが欧州では好まれるようだ。
図は1500ccエンジンのものなのだが、4250回転あたりからトルクが落ち始める。
出力はエンジン回転数×トルク÷716なので、回転数の上昇によるトルクの落ち込みが激しいと出力は低下する。
ミニの場合は多少出力が低下しながらエンジン回転数のリミットに到達する感じだ。
もしもトルクが落ち込まずにフラットだったとすると、6千回転では184馬力に達する。

低中速回転重視は燃費の為でもある。
回転ものの抵抗は3乗に比例なので、低回転で運転した方が燃費が良くなる。
エミッションから見れば、バルブオーバラップを小さくする事がメリットになる。
ファミリーカーならこれでいいのかな、乗って楽しいエンジン特性でないことは確かだけど。

グラフの実線は制御プログラムを書き換えてブーストを上げた場合だ。
2000ccエンジンだとブーストアップで300馬力位出る。
ブースト制御はECUが担っていて、ドライビングモードなどでもセッティングが変わるとか。

ジムニーのエンジン性能曲線を見ると6700回転以降は出力が低下する。
これは走行していても実感できて、アクセルを踏みつけてシフトアップポイントを遅くすることに意味がないことが分かる。
過給が始まって4000回転位までは回転数と共に出力が上がるが、それを越えると出力上昇が緩やかになる。
なので5000回転位をリミットにシフトさせていった方が良いし、シフトショックも少ない。


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