昔の車の10万km

昔ソアラに乗っていた知人が、10万km辺りで色々故障が増えて参ると言っていた。
ATからオイルが漏れ、それを直したらサスペンションから異音が出て、各部のランプは切れ始めるし、エアサスの空気は抜けるし、都度何日か車に乗れなくなるから不便だと。 結構距離を乗る人だったので、それなりにメンテナンスコストもかかったわけだ。
で、ボルボは丈夫だって聞くから乗り換えようかな、なんて言っていた。
でも結局はモデルチェンジ後のソアラを買ったみたいだけれど。

10万km辺りで出るトラブルを乗り越えると、しばらくは故障から解放されるのかも知れない。
中古車でも過走行車扱いになるのかな、10万km以上は。
MTBFではないが、ものには設計寿命があり、その目安が10年/10万km位なのか。
そこで部品を交換するなり修理をすると、またしばらく安心して乗れる。
ただそこで修理をするか乗り換えるかとなり、乗り換えられた車は不具合部分が直されて中古市場に出て、次の10万kmへのステップを歩み始める。

こちらのサイトには「どれだけ大切に乗っていても、車の価値は5年で半値、10年でほぼゼロになります。」と書かれている。 法定耐用年数(償却年数)なら6年だけどね。
ちなみにこのサイト、特商法の表示もいい加減である。

日本の場合は税金制度が古い車を許さないみたいな所がある。
性能面でも安全面でも新しい車の方が優れているとは思うが、だったら13年/18年超の自動車の税金を上げるのではなく、新車に変えたら補助金を出すよみたいにした方が良い。 エコカー減税みたいにトヨタが頑張れば出来るんじゃないのかな。
Historisch制度(製造から30年以上経った車が減税される仕組み)のドイツとは対照的だ。
日本は主要国の中でも自動車関連税がかなり高い。

エコカー減税だって結構アレな所があって、高価格車(=大排気量・ハイパワー)を売りたいメーカの思惑優先的な、絶対燃費ではないところがミソだったりする。 日本人も欧州人もそうだが、エコと名が付けば高い車も買ってくれる的なところがある。
ドイツなどディーゼル車に乗っているから俺は環境派だと、大排気量ディーゼルターボ車でアウトバーンをカッ飛んでた訳だ。
その結果NoxやPMが問題化して、だったらEVにすると言い始める。
所がそれも現実味がなくなり、やっぱりやめたとトーンダウンした。
確かにEVの効率は良いが、バッテリーが駄目になるごとに百万円以上かけてバッテリーを交換し、そのバッテリーのリサイクル技術も未だ効率が上がらないという、それがエコなんですかと言う事だ。

日本と違い国土が広く平均速度の高い欧米では、耐久性や耐用年数を重視する傾向にある。
消耗品を交換し、準消耗パーツを定期交換し、20万kmも30万kmも乗ってしまうと言うお国柄だ。
タイヤの耐久性(減ると粉塵が出る)にも口を出そうという国が、バッテリーの短命は許すのか。
EVにはは未来があると思うが、今のところは未来しかない。
加速性とか静粛性を求める人が乗る、ちょっと贅沢な車と言っても良いだろう。
ハイブリッド車はずいぶん割高感も減ってきたが、燃費でそれは回収できない。
そういう意味ではEV同様に、燃費のために乗るのではなくハイブリッドに乗るという感じかな。

コメント

タイトルとURLをコピーしました