アーシングなんて過去のものかと思ったら、今でも実験している人がいる。
アーシングするとその線に多くの電流が流れるから、確かに効果があるのだと。
それはそうだと思う。
ボディアースの抵抗が100mΩで銅線の抵抗が10mΩだとしたら、電流は銅線を流れる。
勿論その分の電圧降下も違ってくるわけだから、数百mVオーダでの違いは出てくる。
ただしその電圧差が何にどれほど影響するのかという話だ。
電線も無酸素銅だとか低温処理だとか、被服が云々とか、色々売られている。
未だに商売になっているんだろうなぁ、売られているわけだから。
自動車メーカはボンディングポイントを変えるとEMC特性が変わるから、変なループは作らないで欲しいと言っている。
これももっともな話で、各種センサやら何やらのノイズが変化すると、制御の精度が変わってしまう。
ヘッドライトなり補助灯にLEDを使うと、LEDドライバのノイズで車両制御が狂うなんて話もある。
昔の車はエンジンとボディー間は平編み線が1本、みたいな感じが多かった。
ホンダの車だと思ったのだが、走行中にエンジンが不調になる現象があった。
常に不調になるわけではなく大抵は正常に走行出来るし、不調になってもエンジンが止まってしまうことなく、少しすると元に戻る。 原因不明、謎のエンジン不調だったのだが、その後ボンディングワイヤのネジが緩んでいる事が分かった。
それを締め直した後はエンジン不調に陥ることがなくなった。
こうした車にアースワイヤーを追加すると、元々のボンディングワイヤの接触不良をカバー出来る。
今の車は3本とか4本のボンディングワイヤが使われている。
バッテリーからエンジンマウントとか、エンジンマウントとボディ間など。
これもEMC対策なのかなと思う。
面白い記事があった。
アーシングをしたら車が不調になったというもので、バッテリーの電流センサをアースワイヤでバイパスさせてしまったのが原因だとか。 充電制御車とかアイドリングストップ機能搭載車は、バッテリー電流を監視するセンサが付いているものがある。
これをバイパスさせてしまうので、バッテリー電流が計測出来ずエラーになるというもの。
で、この方はバッテリー端子にアース線を接続するのではなく、エンジンとボディー間にアース線をつなぐという、何が何だか分からないことをして、トルクアップと燃費向上を実感したのだそうだ。
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