手強いスラッジ(4)

ディーゼルエンジンのススと言えばマツダなのだが、マツダ車以外でもスス問題は発生する。
ただしマツダのクリンディーゼルは低圧縮比なので、NOxは少ないがPMが多い。
他社製ディーゼルエンジンが尿素処理を必要とするのに対して、マツダはそれを必要としない。
ポートクリーニングを自分でやっている方もいるが、数リットル分のカーボンを落とすのは大変だそうだ。
カーボンの量がガソリンエンジンの比ではないほど多い事、カーボン自体が軽石というか溶岩状に固まって、それを剥がすのが結構大変な作業になる。

ガソリンエンジンのスラッジは、エンジンクリーナとブラシで綺麗になる。
しかしディーゼルエンジンのカーボンは、金属製のスクレーパなどを使わないと落とせない。

ポートクリーニング屋だと、専用工具や超音波洗浄機でカーボンを落とす。
マニホールドなどはサンエスK1などに浸けておけば綺麗になる。
なおマツダの樹脂製マニホールドは、再使用出来ないものがあるので交換だ。

何でも同じなのだが、綺麗に掃除するのは気分が良い。
必要以上に綺麗にする事は無いのだが、必要以上に綺麗にすると満足感もより高まるってヤツだ。
ガソリンエンジンのポート清掃より、ディーゼルエンジンの方が(ススが遙かに多いので)やり甲斐がある筈。

ディーゼルエンジンのススもケミカルで落とせない事はないと思うが、かなり長時間かつ大量に溶剤を入れないと駄目だろう。
ディーゼルエンジンにRECSを施工する所では、何度も繰り返し行うと言っている。
そんなコストをかけるのなら、物理的に除去した方が良い。
カーボンはDPFに無害ではないので、少量のススをケミカルで取り除くのならまだしも、大量のススをDPFに送り込む事にメリットはない。 物理的に除去したあとで、1,000kmごとにケミカルを使うなんてのは良いと思う。

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