ディスクロータの錆

ディスクロータの研磨関連で問い合わせを頂いた。
塩害でディスクロータの裏側がすぐに錆びてしまうそうだ。
複数台の車があるのでディスクの研磨や交換のコストが馬鹿に出来ないという。

パッドが当たる部分は常に磨かれるので錆びず、腐食されない。
錆びた部分は錆によってロータが薄くなっているので、パッドが当たらない。
私はパッドで削れてやがて綺麗になるのかと思っていたのだが、それは錆が少ない場合だけだそうだ。
パッドが当たって磨かれている部分より錆びている部分の方が腐食が早いので、ロータが削れて綺麗になっていく事はない。
パッドが当たっている面が0.1mm削れる頃に、錆びた部分は0.5mm薄くなっている、みたいな感じで。
ディスクロータ表面は洗車で洗われるので未だマシ、しかし裏面はどんどん錆びるという。

で、簡単に精度良く削る方法はないかと。
砥石で平面を出す事は出来ても、深い錆を落とすのは不可能に近い。
ディスクグラインダやベルトサンダーなら削れるが、平らに削るのは神経を使う。
深い錆というかアバタ状になったらディスクグラインダかな。

平面を出しながら削るなら切削バイトが良いと思うし、少しずつ削るのであれば余り力は要らない。
そこで送り機能の付いた万力を使い、これにバイトを挟んで削っていくのはどうだろうか。 送り機能の付いた万力を固定するために、別の万力を使うか、アタッチメント的なものを作る必要はある。
ガレージで作業するなら、バイトは車に固定しなくてもガレージの柱などに固定しても良い。
剛性が低いと振動してしまうので、ある程度シッカリ固定することは必要だ。

昔マシンバイスにバイトを挟んで、ボール盤で丸棒を削った事があった。
旋盤がなかったので苦肉の策なのだが、それでも何とか削ることが出来た。

コメント

  1. HM より:

    パッドで削られるより錆びるほうが速いとは目からウロコですね。
    セラミックとかなにか非金属のローターでもあればいいのでしょうが、
    ないってことは性能的に問題があるとか需要に見合わないとかでしょうかね

    • FnF より:

      バイクだとステンレスを使いますが、熱伝導性の問題で車では使いにくいのでしょう。
      後はカーボンですね、軽自動車が買えるくらいの価格になってしまいますけど。

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