ラティス柱固定金具は価格が高くて耐久性がない事は先日書いたとおりだ。
一見焼き付け塗装風なのだが、見た目とは裏腹に塗装品質は最低だった。
焼き付け塗装風の部分の上から更にペンキを塗っていたので、外側は無事だったが内側からサビが進行した。
中華製の金具ですら錆など出ないわけだから、どうやったらこれほど弱い塗装が出来るのか?
前回はステンレス製L金具を使おうかと書いた。
ただしこの場合は柱をつながないと長さが足りなくなる。
ラティス金具と柱はほぼピッタリなので、柱から金具を外すのは非常に面倒だ。
金具をハンドグラインダで切断して外して見たが、金具のサビが材木にもくっついたりしていて、材木自体も劣化していた。
従って金具より上の部分で柱を切って外す事になる。
柱をつなぐには金具を使うかホゾを切るかだが、ホゾを切るには手間がかかり金具を使うとL型金具と合わせて金具だらけになる。
だったら束金具で良いんじゃないの?
これなら亜鉛メッキなので耐久性はあるだろう。
亜鉛メッキ品の他にダクロ処理(ダクロタイズド)のものもある。
写真のものよりもっと高さの低いものがあるので、それを使おうか。
ターンバックル部分を一度引っこ抜いてステンレスパイプでもかぶせ、長さ(高さ)を決めた状態で使えば見栄えは幾分向上するが、パイプをかぶせてしまうと中で錆びたらそれが分からないか。
何かを充填するなどすれば良いのかも知れないけど。
束金具は細いので強度的に大丈夫なのか?と思わないでもないが、手の力で曲がるようなものではない。
耐荷重は長さや構造によって違うのだが、鉄製で2t~5t位、プラスチック製で1t~2t位となっている。
柵の水平な材木にこれを付けるなら200mm位の高さのもので良いのだが、ラティス金具の代わりに付けるとすると、かなり背の低いものでないとダメだ。
果たしてどのくらいの高さの束金具なら入るのか、測ってみるとギリギリで18cm位だ。
金具自体は最も低いもので11cmからあるので、これは問題なさそうである。
上側の木を乗せる台の部分が90mm×70mmと少し大きいのが気になるが、これは仕方がないか。
とりあえず買ってみたので、後で試してみようと思う。
これはダクロ処理のもので、ダクロ処理は亜鉛とクロムを対象物に付着させたあとに300℃前後での焼き付けを行ったもの。
メッキというよりは焼き付け塗装に近い処理で、亜鉛とクロムによる強力な皮膜が形成される。
ダクロ処理は強度が問題となるボルトやナットに使われる事が多いそうだ。
メッキの場合は水素脆性が問題になるが、これは塗装に近いものなので強度低下がない。
この金具に防錆剤を塗るとか、上から塗装すれば錆びる事も無いだろう。
手軽に塗れて効果の高いKUREのスーパーラストガードでもスプレーするかな。
コメント