ノックスドールはサビに弱い

スチール物置の屋根部分が錆びたので、ノックスドールを塗っておいたが錆が浮いて来た。
ノックスドールがサビに負けてしまうのは工具箱でも経験済みだし、このスチール物置の棚板でも同様だった。
工具箱や棚板にはノックスドールに代えてPOR-15を塗り、未だに錆は出ていない。
スチール物置の側面にはKUREのラストガードを塗り、ここも錆びてはいない。

元々の塗装がグレーで、黒いところがノックスドールを塗ったところだ。
しかし錆が浮いてきてしまった。
サビの全くないところに塗れば良いのかも知れないが、鉄が露出している(サビを削り取った部分)だとか、極小さくてもサビの残っている部分には無力のようだ。
能書き的には錆の上にも塗れるとなっていて、塗る事は出来るが錆の進行を食い止める事は出来ない。

サンドペーパで擦ってみると、ノックスドールを塗ったその下でサビが進行している事が分かる。
サビの部分は削りやすかったが、ノックスドールはサンドペーパでは余り削れない。

古い車両のレストア記事では、まずサビ転換剤を塗ってその上にノックスドールを塗るとあった。
サビ転換剤自体は耐久性があるとは言えないので、サビはサビ転換剤に任せて上塗りとしてノックスドールを使うと言う事なのだろう。
POR-15は錆の進行を止めてくれるし、皮膜も強い。
ただし塗面などは足付けをしないと剥がれやすい。

ノックスドールの皮膜自体は弱くはないので、サビ防止用というよりは上塗り塗装だと思えば良い。
錆を除去せずにノックスドールを塗った場合、ノックスドールを塗ったその内部でサビが進行してしまう可能性があり、気づいた時には手遅れと言う事にもなりかねない。

この部分にはKUREのスーパーラストガードを塗ってみる。
ノックスドールは落とすのが面倒なので、このまま上からスプレーする。
アセトンで拭くとノックスドールは幾分溶けるが、サラッと綺麗になるわけではない。
なお元々の塗装はアセトンでは落ちなかった。

2年前にテストを開始したさび止め塗料の比較を更新した。
いわゆるさび止め塗料が強いなと感じる。
ただ端の方は剥がれるというか浮いてきていて、脇のサビが塗料の下に入り込んでさび止め塗料を浮かせてしまうと言う、良くある錆の進行と同じ事が起きている。
ノックスドールやPOR-15を塗った、錆止め剤比較は今年の12月頃に公開しようかと思っている。
昨年10月時点でテスト開始から1年を経過しているのだが、ノックスドールが多少剥がれてきた程度で、他は余り変化していない。

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