ソーラーシステムのバッテリーからインバータで100Vを作り、その100Vで温室のヒータを動作させている。
従来使っていたインバータは設置場所が遠いので、新たに150Wの矩形波インバータを設置した。
このインバータが昨晩停止した。
停止して出力電圧がゼロになり、リレーによってヒータは商用電源に接続された。
連続使用に耐えずに壊れたのかな?
大自工業(メルテック)のものなので、信頼性は期待出来ると思っていたのに。
従来から使っているインバータも大自工業のもので、安定して動作している。
インバータを外してチェックすると、確かに動作していない。
目視では特に問題点は分からず、エポキシ封止半導体が焦げたあの臭いもしない。
管ヒューズも切れていないように見えたが、導通を測ってみると断線していた。

ガラス管の汚れが気になるが、ヒューズ部分本体に異常はない。
クラックが入っている様子もない。

一見正常風なのだが切れている。
端子部分にハンダの玉のようなものが観察出来るので、ヒューズエレメント(材質的には鉛やスズなのでハンダみたいなもの)と端子部分の接続が外れたのだろう。
しかしこんな所が外れるだろうか?
このヒューズはシガーライタープラグ一体型のものに入っている。
メルテックのインバータのDCケーブルがシガーライタープラグだったので、そのまま使った。
信頼性が低いだろうなとは思ったが、発熱するわけでもなく、接触不良にもならなかったのでそのままにしていた。
切れたヒューズを新品に交換し、シガーライター用ソケット(これと接続するために、ソーラーシステムの12Vに、手持ちのシガーライター用ソケットを付けた)に挿入すると、特に不具合もなく動作した。
ヒータの負荷を加えてシガーライターソケットとプラグをゴリゴリ動かすと、たまに接触不良っぽく瞬断が起きる。
更にゴリゴリと動かすと電源が切れ、見てみるとヒューズが壊れていた。

シガーソケットプラグとヒューズの接触部が不良になり、接触抵抗が大きくなってヒューズの端子部が発熱、結果としてヒューズエレメントが端子から外れたようだ。
先端側ではなく電線が接続されている側も、よく見ると変色している。
さて何を使って接続しようか。
耐電流の大きなコネクタとしてはソーラーパネル用のものがあるが、コネクタにする必要も無いのでブレーカを使って接続することにした。

このブレーカは熱動式(電流が流れて発熱体が発熱すると、バイメタル的なものでロックを外して接点を開く)なので、DCでも使用出来る。
熱動式は動作時間が長めになる。
定格電流の2倍を流した時の動作時間は1分程度、6倍の電流で10秒程度、20倍で20ms(Panasonic)となっている。
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