電気ストーブはどこが壊れたのか?

ファンヒータタイプの電気ストーブがあるのだが、600Wモードで温風が出なくなった。
1.2kWモードなら正常に動作する。
内部をみてみると、ヒータのコントロールはリレーで行われている。
リレーはコントローラからトランジスタを介してドライブされていて、トランジスタは(少なくともPN接合の導通上は)正常である。

配線をざっとみると、非絶縁型の電源になっている。
非絶縁なので触れば感電する。
チェックしたくないなぁ… 電気には弱いんだよなぁ。

と思っていても仕方がないので、リレーのコイル電圧を測ってみた。
操作スイッチを切り替えると、600W側のヒータのリレーにも、1.2kW側のヒータのリレーにも5~6Vが印加されるので、制御的には正しい。
なのでリレーの不良かなと思い、品番を調べてみると12V用となっている。

12V用のリレーは5~6Vでは正常動作しないわけで、それでもたまたま1.2kW側のリレーは動いたという事になる。
電源部はスイッチング電源で、デバイスはPN8034が使われている。
PN8034は12V固定出力なのだが、これが6V程度しか出ていない。
固定電圧出力のものなのでトリミング端子は付いていない。
過電流があれば保護が働いて電圧は落ちると思うが、そうでもなさそう。
ロジック部は3端子レギュレータで5Vに落とされていて、ギリギリ動作している。

オシロで波形を見れば良いのだが、非絶縁型電源なので差動でみなければならず面倒。
少なくともディジタルテスターで電圧を見る限り、5V~6Vで安定しない。
リレーが動いても動かなくても、つまり負荷によって電圧は殆ど変わらないし、3端子レギュレータが発熱しているわけでもないので、過負荷の可能性は低い。

この事からスイッチング電源の二次側(12V側)の平滑コンデンサの容量抜けではないかなと思った。
そこで手持ちのコンデンサを基板の裏に付けてみると、キッチリ12Vになったのである。

コンデンサ(C7)は105℃品が使われていた。
外観上に異常はない。

しかし容量は100μFほどしかなかった。

コメント

  1. もりした より:

    壊れやすい部品とはいえよくここに一発でたどり着きますね。リプルが大きくなってフィードバックがうまく効かなかった感じでしょうか。

    • FnF より:

      部品点数が少ないのと、入力側はπ型フィルタ(力率改善なのかな)みたいになっているので、コンデンサの容量が少し抜けても動作するのではないかと思いました。

      スマートコンセントなどは高電圧側のコンデンサが駄目になる場合が多いのですが、高電圧側が駄目になると全く動作しなくなる(出力電圧が出なくなる)ケースが多いように思います。

      出力が不安定ながらも電圧が出ているので、たぶんリップルが大きくなっているのだろうなと。
      まあこれでダメだったら入力側のコンデンサも変えることになるんですけど。

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