予言はどのくらい当たるのか?

私はよく知らなかったのだが、今月大地震が来るのだそうだ。
鹿児島県の方では地震が続いているが、そうではなく首都圏に被害を与えるものなのだとか。
大地震が来るかもよと予言した?著者は、やっぱり大地震は来ないよとして更なる発行部数の増大を狙う。

予言の当たる確率はどの程度になるだろうか。
例えば南海トラフ地震が起きる確率は、今後30年以内で80%とされている。
30年間は約10950日なので、どれかの日に当たる確率が1/10950になる。
つまり約1万分の1の確率で当たる可能性が8割ある訳だ。

これは宝くじの1等当選確率の1000倍位高い。

作者は日にちを指定しているわけではなく7月だと言っている。
範囲を拡大すると当たる可能性が上がり、1ヶ月の中のいずれかの日とすれば確率は1/360(で、8割)になる。
この位であれば、もしかしたら当たるかも知れない希望の数値と言える。
当たらなければ同じネタは使えなくなるし、もしかしたら社会的に抹殺されるかも知れない。
ただ当たろうが当たるまいが、センセーショナルな記事が人々の興味を引けば、それなりの利得はある。
田園調布に家が建つ、ではないが、石神井(しゃくじい,地名)に家を建てた人もいたっけ。

ここで考えるのは、作者生命をいくらで売るかである。
100万部のヒット作で1.5億円の収入…

これを以て引退しても良いかなとたつき諒さん(70)が考えたかどうかは分からないが、それまでの年収の20倍(想像による倍率)になったと考えれば悪くはない。
ついでに二匹目のドジョウも狙えるならば、花道を飾るに相応しいと。

予言を信じて、いや、信じる人はいないとは思うのだが、レジャーに行く先から海はやめておこうなんて考える人位はいるかな。
実際の行動には移さなくても、防災意識の再認識のきっかけ位になれば良いのかも知れない。
著者も準備が大切だと書いている。

予言者が儲かる一方で損失を被る人もいる。
日本は地震の多い国だと認識されていることもあり、海外旅行者が減少するとか何とか。

30年間に地震の起きる可能性が8割、この8割がくせ者で30年ではなく60年に拡大したら確率は上がるのかと言えば、実はそうは行かない。
東京新聞は以下のように書いている。

「30年以内に80%」とする政府の南海トラフ地震の発生確率。

この根拠となる計算モデルの提唱者である島崎邦彦・東京大学名誉教授が26日、千葉市での講演で、自ら提唱した仮説に誤りがある可能性を示唆した。

もし、その計算モデルが誤っているとなれば、「80%」は根拠を失う。

東京新聞の報道を受け、政府が南海トラフ地震の確率変更の検討を進める中での提唱者の「方針転換」。それは、南海トラフ地震の確率が水増しされていると追及してきた私にとって、驚くべきものだった。(小沢慧一)

※記事の後半では、島崎氏の講演内容や報道陣との主なやりとりも紹介しています。

気象庁は地震を予言することは出来ないとしながらも、地震発生の確率を出している。
これは一見矛盾するように思えるのだが、どうなのだろう。
地震発生確率とせずに、過去の地震発生事例からの予言ですよと言えば良いのかも。

コメント

  1. 吉十浪 より:

    たつき氏の話は「フィリピン沖で海底がポコンと持ち上がり、巨大な津波に襲われる」だったかと思います。
    マグマの噴火かプレートの地震かは分かりませんけど、動きがあった時に南海トラフや駿河トラフが刺激される事はあり得るでしょうね。
    しかし、この予知?を御膳立てするかのように十島周辺の地震、霧島火山の活発化とか出来過ぎですね。

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