又々オイルの話しである。
トヨタ車がトヨタ純正オイルの他にCastrolを指定している話は書いたが、何故なのだろう。
油温が上がらず温度変化の大きいエンジンにエステルベースオイルを使わせないというのなら分かるが、Castrol EDGEはエステルベースだと思う。 エステルベースのオイルは強い潤滑膜が出来るのだが、加水分解という欠点がある。
Castrolはドライスタート防止効果も謳う。
これは暖機論にもつながるのだが、ハイブリッド車の場合は暖機無しにいきなり全開(全開でもないか)的な運転状況にもなるので、始動時の油膜保持が大切だというのだ。 Castrol EDGEは20リットルで2.2万円位だ。
安目のオイルとしてSUNOCO SVELTがある。
エステルベースのオイルで、2年位前はずいぶん安かったのに今は値が上がってしまった。
それでも全合成油としては安価な方だ。
SUNOCO SVELT EUROは欧州メーカの認証オイルでもあり、コスト的には使いやすい。
SUNOCOのオイルは高温時のスラッジ発生が少なく、ターボチャージャのシャフトなどの焦げ付き、ピストンへのスラッジ蓄積が少ない。 SUNOCO SVELTは20リットルで2.3万円位だ。
ソアラに乗っていた頃に、某ショップと一緒に高温スラッジのテストをしたことがある。
(200℃以上でのテストなので普通のエンジン内の温度ではない)
一般的に添加剤で性能を上げているオイルは高温時のスラッジ発生が多い。
もっとも良かったのが(銘柄は忘れた)植物オイルベースのもので、次がCastrolだった。
その後BPのオイル(ただし粘度が異なる)を試すと、Castrolより良好だった。
BP vervisは20リットルで2.3万円位だ。
Castrol GTXは鉱物油だと思うのだが、これを新車から使い続けた車のレポートがあった。
ターボ付き軽自動車で交換サイクルはメーカ指定の5,000kmごと、Castrol GTXを使ったのは安かったからとのこと。 約14万kmを走りカムカバーを開けた写真があったが、オイル焼けもカムの摺動面のキズもなかった。
castrol GTXは20リットルで1.2万円位だ。
ジムニー(JB23)世代の車だと、オイルに対する許容度が大きい。
鉱物油でも合成油でも良いし、粘度も自由度が大きい。
ジムニーは油温が上がりやすいのだが、オイル(銘柄)によって油温が変わるというレポートがあった。
ジムニー世代の車であれば、自動車用品店やホームセンターのPBオイルでも問題はない。
PBオイルが安かろう悪かろうかと言えばそうでもなくて、悪いオイルなど売れば継続販売が出来なくなる。
むしろ危ないのはメルカリなどで売られているオイルだ。
小分けのものは、中身が本当にそのオイルなのかどうかは分からないので、こうしたオイルは買うべきではない。
ペール缶も一度開封して中身を詰め替えたものが平気で売られている。
オイルだけではなく添加剤にしても何にしても、何が混じっているか分からない。
カインズやコメリのエンジンオイルは20リットルで1万円位だ。
今でもあるのかどうかは分からないが、植物系のオイルもあった。
潤滑性能が高く高温になっても発火しにくいと言う事で、万一のオイル漏れやエンジンブロー時にも車両火災が起きにくいと言われた。 なので良いオイルには違いないのだが、臭いんだなぁ、オイルの燃えた臭いが。
全ての植物系が同じなのかどうかは分からないが、そのオイルはとにかく臭かったので、そのオイルを入れた車の後ろは走りたくなかったのである。
極圧性能だけでオイルを語ってはいけないが、潤滑性能の比較動画がある。 オイルのブランドや種類によってずいぶん違う。
ATFの話しになるが、ATF交換屋でワコーズのATFを使っているところの多くは、ワコーズの添加剤(AT-P)を入れたがる。 これはATのフィーリングを良くする添加剤だそうだ。
トルク伝達効率を上げて摩擦係数を低減するという、相反する特性を持っている。
内容物が何なのかは不明。
AT-Pを入れない人向けの説明では、ATF交換でシフトフィーリングが良くなり、燃費も向上するという。
AT-Pを入れる人向けには、ATF交換だけでは余り変化はなく、AT-Pを入れることでシフトフィーリングが良くなり燃費が向上すると説明する。
ワコーズは悪い会社だとは思わないし、悪い製品を作っているとも思わない。
しかし従業員の殆どが営業職の会社であり、添加剤とか芳香剤とかを売り歩いている。
添加剤がオイル以上に儲かるのは、原価にかかわらず付加価値を付けられることにある。
ようするに同じものがないので、競争が起きにくいわけだ。
ワコーズにはATF添加剤、エアコンオイル添加剤、エンジンオイル性能向上剤、フィーリング向上剤、性能復活剤、エンジン保護剤、機能回復剤など、どれだけ入れるんだみたいに多くの種類がある。 ワコーズのオイルにはこれら添加剤を入れないとダメなの?みたいな感じを受ける。
こちらは添加剤大好き整備工場である。 ナレーションも含めて、凄いとしか言いようがない。
どこかの性能を引き上げればどこかが下がる。
例えば動粘度指数向上剤を入れると、加温などによる分解が早まるなどする。
清浄分散剤を入れれば、当たり前ながら酸化や劣化が早くなる。
従って主成分が何であるかが分からない添加剤は、それを入れることによって何が起きるのかが予想出来ない。

コメント
ボート屋さんがワコーズ使ってるけど、その理由は廃油回収してるから。案外そんな理由かも。
良い臭いの植物油は、カストロールR30(R40)じゃないでしょうか?カストロールって名前がひまし油だし。2st混合でも使えるので、モトクロスやカーとでも昔は使ってたような。最近は、ひまし油ベースのエステルがあるので、純ひまし油は模型用のグロー燃料ぐらいなんですかね。
エステルって言っても100%エステルじゃないみたいですよ。そもそもVHVIベースじゃないとあんなに低粘度にできないそうですし。