マキタから18V/12Ahのバッテリーが発売されている。
従来は6Ahが最大だったので、その2倍の容量となる。
ただしサイズもそれなりにデカいので、マキタのページでは使用可能モデルの表が公開されている。

某Youtuber氏は使用不可能とされている機器に12Ahのバッテリーを使おうとして、物理的に装着出来ないと言っていた。
たぶん有名な方ではないかと思う(登録者数が多いので)が、再生数稼ぎのためには馬鹿を演じる必要もあるのかと思った。
他のYoutuber氏も↑の動画を追えとばかりに?せっかく12Ahのバッテリーを買ったのに装着出来ないと、怒り?の動画を公開した。
動画のコメントでも対応機種の一覧を見てから買えみたいに書かれているが、再生数稼ぎだから仕方がない。
2GBのSDメモリまでしか使えませんよとされている昔のデジカメに、256GBのSDメモリを突っ込んで写真が撮れなかった、どうしてくれるんだ、今時2GBのSDメモリなんか手に入らないぞと大騒ぎしているようなものだ。
マキタのバッテリーだが、電流容量の増大は連続使用時間だけの問題ではない。
最大放電電流を大きく取れるので、よりハイパワーな機器を製品化出来る。
これまでは6Ahのバッテリーを2並列で使っていたようなものでも、12Ahバッテリーなら1個、あるいはそれを2個使うことが出来る。
20Cの放電が出来るとすれば、18V/12Ahのバッテリーで4kW位の給電が出来る。
AC100Vだと15Aが最大なので、もはやバッテリー駆動機器の方がハイパワーなのだ。
実際電動チェーンソーを見ると、AC100V版では不可能だったパワーがバッテリー駆動型では得られている。
さすがに大排気量のエンジン同様とまでは行かないが、小排気量エンジンチェーンソーよりはバッテリー駆動型の方がハイパワーだ。

マキタでは排気量42.4mlのエンジンを搭載したチェーンソーを販売しているが、電動のものだと排気量50mlエンジン同等以上と謳われている。
エンジン式は重さもあるので、(重くなりがちな)バッテリー駆動型でも競争力がある。
ただし充電の問題が付きまとうので、プロが使う分野では発電機とガソリンも持ち歩かなければいけない。
エンジン式はメンテナンスが必要など手間がかかるのだが、山の中での作業用としては、そして毎日使うのであればメリットが多い。
バッテリー式は手軽に使えるメリットがあるが、現状では充電の問題、継続使用時間の問題、価格の問題がある。
マキタは40V系のシリーズもあり、バッテリーとしては40V/8Ahが最大だ。
バッテリー容量の拡大や電圧アップは今後も続くと思われるが、コスト的に18650を使うことになるので、大に小を兼ねさせて全部を40V系にというわけにもいかない(直列本数でサイズが決まるので、大きく重くなってしまう)。
ハイパワー電動工具ではミルウォーキーやデウォルトがメジャーで、デウォルトは10.8Vの軽量タイプから54V系のハイパワータイプまである。
54Vのバッテリーは18V系の機器にも使えるようになっている。
日本ではHIKOKIが18V/36V兼用のバッテリーで、工具をいくつも使う現場では重宝がられている。

コメント