BYDのRACCOは凄いのか?

BYDの作った軽自動車規格のEVという事で話題になっている。
軽自動車メーカは政府も巻き込んで、警戒感を強めているという。

リアにもディスクブレーキが奢られている、日本車とは違うとの記事もある。
日本車の場合は軽自動車はほぼ全て、小型車でもリアにドラムブレーキを使う車はある。
ドラムブレーキは放熱が悪いのがデメリットだが、セルフサーボが効くとかライニングの寿命が長いとか、音が出にくいとか、何より安価なことがメーカにとってはメリットになる。

ただこれは日本車固有のものであり、海外メーカでは殆ど使われていない。
放熱が悪い事で、各メーカのブレーキ性能基準に達しないなどで廃止された例がある。
韓国車ではHundaiやKiaが使っているのだが、他だとfiat500のベースグレード位だろうか。
EVだとVWのID4(AudiにもODM)がドラムだったかも。
世界的にはこうした流れなので、リアブレーキがディスクだというのは特別なことではない。
勿論更なるコストダウンを狙おうとすればドラムブレーキでも良いとは思うし、特にEVの場合は回生ブレーキを使うので、メカニカルブレーキの負荷は軽い。

軽自動車で難しいのは衝突安全性の確保だ。
タイヤを四隅に追いやる為には、サスペンションアームに強度が必要になる。
クラッシャブルゾーンが殆ど取れないので、衝撃分散設計も大変だ。
BYDのJNCAP対応がどの程度出来ているのかも見所ではないだろうか。

軽自動車EVの場合はICEに比較して動力源が小さく出来、キャビン容積を拡げることが出来る。
ガソリンタンクよりもバッテリーユニットの方が薄く出来るので、床下に納めやすい。
だからEVが売れるかというとそれは別の問題なのだが、これも価格次第ではないだろうか。

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