炭酸ガスのレギュレータと電磁弁は、それらが一体となったHaruDesignのものを使っている。
液化炭酸ガスのボンベ内圧力は高いので、それをレギュレータで10~500kPa程度に減圧する。
減圧されたガスを流量制御バルブを介して水槽内に添加する。
液化炭酸ガスボンベの内圧は0℃で2.65MPa、20℃で5.73Mpaとなっている。
液化炭酸ガスはその名の通りボンベ内には液体の二酸化炭素が入っているのだが、液体の温度が31.1℃を超えると液体でいることが出来なくなってガスとなる。
この時の圧力はボンベ容量と充填されている液化炭酸ガスの量により異なる。
ボンベ容量の90%充填の時は47℃で15.7Mpaになり、安全弁が開くんだったかな。
高圧ガス取締法か何かで、高圧ガスは40℃以下の所に保管しなければならないとなっていたはずだ。
水槽内への添加はホースの開放端を水につけているようなものなので、負荷側の圧力変動は余り無い。
従って圧力を可変しても、流量を可変しても同じように調整が出来る。
もっとも流量制御バルブは、微少流量を制御しなければいけないので調整がかなりクリチカルだ。
ボールバルブのようなものでは調整は不可能で、ニードルバルブ的構造のものが必要だ。
それでもクリチカルなので、私はレギュレータのガス圧を調整して添加量を決めている。
これにしても50kPaでは少なすぎて60kPaでは多すぎるみたいな、結構調整が面倒だ。
このレギュレータ一体型バルブは海水水槽用と淡水水槽用で2台使っていたが、今は淡水水槽だけだ。
海水水槽用のものは常時炭酸ガスを出していて、淡水水槽用に転用しようと思ったら電磁弁が動作しないことに気づいた。
電磁弁が開きっぱなしになっていたのだ。
分解はしてみたが、ソレノイド部分が動かなくなっていた。
コイルの断線だと思われるので、これは修理が出来なかった。
今回はソレノイド部分の動きが悪くなっていて、閉じなくなる不具合が起きた。
ソレノイド自体は動作するのだが動きが悪く、バルブが開きっぱなしになる。
清掃すると一時的には動作するが、やがて開きっぱなしになる。

そこで電磁弁部分の動作には期待せず、外部に電磁バルブをつけることにした。
HaruDesignのものはラッチ型みたいな電磁弁で、ソレノイドからの発熱が殆どないのは良いのだが、ソレノイドのパワーとスプリングのバランスが微妙なので信頼性が今ひとつだ。
現在はレギュレータ一体型のものは売られておらず、電磁弁単体として販売されている。
消費電力が0.4Wと小さく、発熱が少ないとなっている。
なおクレシーでも同じものが売られていて、バブルカウンタ一体型などもある。
今回購入したのは中華もので、何の変哲もないものだ。
メーカはYueqing Right Pneumatic Co., Ltdで、RIHブランドの電磁バルブなどを作っている企業である。
制御電圧は12Vで電流は230mA、約3Wの電力を消費する。

電磁弁はレギュレータと一体なので、電磁弁に通電しておく。
動作不良になると炭酸ガスが出っぱなしの方向になるので、その後方にこの電磁弁を付ける。
動作的にはこれでいいのだが、ソレノイドは結構熱くなる。
そこでボンベに密着させておいた。

炭酸ガス関係を変更したついでに、水槽用クーラも見ておく。
水槽用クーラはREI SEAのLX-200CXを使っている。
消費電力340Wで冷却能力756W、これで冷却能力自体は足りている。
これは中古を購入したのだが、購入時からシャーシに錆があった。
サビ転換剤などを塗っておいたのだが、今回チェックしてみると又新たに錆びている部分があった。
水がかかる事はない(水漏れはない)のだが、メッキが弱いようだ。
水槽用クーラは新品は高額なのだが、中古は安い。
LX-200CXの当時の価格は不明なのだが、LX-180が実売約16万円、LX-250が18万円なので、それなりの価格だったと思う。
これが中古だと2万円以下で買える、と言う事に気づいたのは(以前に使用していた)水槽用のクーラをヤフオクで売ったときに、値が付かないものだなと思ったからだった。
LX-200CXのシャーシやコンプレッサの足の部分などは結構錆びている。
中古の商品説明には目立ったサビはないと書かれていたのに…
錆を落として整備するにはクーラをいったん外して分解しなければならず、それはそれで面倒なので、KUREのスーパーラストガード(防錆剤)をスプレーした。


ラストガードはPOR-15や防錆塗料と比較すると耐久性が低く、防錆塗料と言うよりは防錆オイルに近い耐久性と言える。
自転車用品?でエバースの防錆剤があるが、これはラストガードより耐久性がある。
ただ価格が高いので、エバース防錆剤を使うのであればPOR-15の方が良い。
KUREではラストガードの他に長期防錆スプレーがある。
能書きを見ても違いがよく分からないのだが、単価としては長期防錆スプレーの方が安いので、次回はこれを買ってみようと思う。

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