どんな人が大臣になるかというと、派閥の中で順番にとか、長老だからそろそろ大臣でもとか、選挙で金集めに熱心だったからとか、選挙で票を沢山持ってきたからとか、次期選挙に備えて族議員をとか、まあそんなものだ。
台湾では専門知識の有無でポストが決まるみたいな話を聞いたことがあるが、本来はそうであるべきだ。
本来はそうなのだけれど、日本ではそうではないので大臣は知識がない。
一方で役人は専門家なのだから知識は十分であり、大臣は役人に歯が立たない。
しかし高市内閣では財務大臣に片山さつき氏が抜擢された。
片山氏は財務省出身なので知識は十分であり、記者からの質問に対しても的確な答えを出す。
それは良いのだが、記者の方が知識がないものだから片山氏の言っていることが分からない。
片山氏にしても訳の分からない質問をしてくる記者には、ちゃんとした理屈で返答するから余計に話が難しくなる。
この辺りは自動車系にしても携帯電話系にしても同じなのだが、取材した人間が分からない事を分からないまま書くので、読んでも意味が今ひとつ通じなかったりする。
女性大臣という点で小野田紀美氏もなかなかだ。
国会答弁などこれまでにも鋭い質問をしてきただけのことはあり、記者の誘導的質問にも引っかからない。
過去には蓮舫議員と何度かやり合い、それにもかかわらず蓮舫議員は「あの人誰?」みたいに発言していたっけ。
噛みついたのは良いけれど逆にやられてしまって負け惜しみ、みたいな感じ。
上川陽子氏もなかなかの人物だ。
金と権力を振り回す爺さんより、女性議員の方が良い仕事をするのではないのか。
いや、蓮舫さんの事は言っていませんので、あしからず。
毎度の事ながら蓮舫さんはブーメランを食らっているが、それでも相変わらずなのだからその点は凄い。
メディアは高市政権が嫌いなようで、何とか足を引っ張ろうとしている。
しかしそれはことごとく裏目に出て、だからオールドメディアはダメなんだよと言われる。
政治家の会見など見ても余り面白いものではなかったが、メディア側がやっつけられるという点が、最近は面白い。
議員は頭のいい人でないとダメだなと思う。
頭が良いというのは学業が出来る云々ではなく、適切・的確なことを(原稿に頼らずに)言える人だ。
まあ原稿に頼らず発言したばかりに、何度も失言問題を引き起こしたなんて人もいるんだけど。
北海道の積丹町事件があるが、田舎の爺さんそのものという感じ。
町議会の海田一時副議長がハンターに向かって放った暴言が問題になっている。
副議長は、オレは悪くないから謝らねーよと言っている。
猟友会だって命がけで熊を撃つわけだから、文句があるならアンタが熊を撃てみたいな感じだろう。
しかも発砲に関して問題視されたりと、物理的にも論理的にもハイリスクだ。
自分のため(趣味や仕事で)に撃つのと、仕事で撃つのでは全く違うはずだ。
そうした技術や経験を持った人に対して、行政のあり方にも問題はある。
行政側は何かというと予算がないとか前例がないとか言って実行しようとしないのに、民間に対しては協力してくれとか町のためにとか言って無償を求める。
町内会だって自治体の用事を手伝うための集団ではないのだが、自治体は面倒な事を町内会に丸投げして金は出さない。
この積丹町の副議長と全く反対の事を行ったのが高市総理だ。
テグッキ(韓国旗)に一礼したという事が韓国メディアで話題にされたそうだが、礼儀は礼儀として、言う事は言うこととして、事を行う強さみたいなものだ。

韓国は日本以上に女性蔑視というか、男女平等に対しては女性優遇だとして反発が起きるくらいの文化がある。
日本の総理が女性となれば、韓国からすれば「女のくせに」となるのだろうが、やる事はやるよと言う無言の圧力をかけて先手を取った、みたいな?
安部元総理も外交は上手かったと言えるが、カネにものを言わせた的なばらまきが凄かった。
日本の大臣と言えば、外国を向いているのか国内に目を向けているのか分からないような人間が沢山いる。
この辺り、高市総理はどうなのだろうか?

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