匠のどうのこうのというオイル交換屋というか、元々はタイヤ屋のようだが、タイヤ売りよりオカルトオイル交換の方が儲かるのか。 特殊オイルだか溶剤だかを霧状にしてエンジンに吹きかけて云々という話だ。
その後ありったけの添加剤を入れまくるという、なかなかの商法である。
で、同じような事は自動車用品店でも始まっているらしい。
ただ霧状に云々ではなく、フラッシングオイルをフィラーキャップやオイルフィルタの部分から入れ、オイルパンのドレンから抜く。 ATFの圧送交換機同様にエンジンオイルを圧送循環させて洗浄するというものだ。
動画によれば、ものすごい効果があるらしいので、興味ある方は是非。 え?私はやらないけどね。
スラッジが多いなら、まずはオイル交換時期を早めてみる。
メーカ指定の交換時期でオイル交換し、走行距離が10万km位になるとスラッジも溜まってくる。
そこでオイル交換インターバルを短くして様子を見てみる。
それでも改善されない時は、何故オイルが汚れるのかを考えてみる。
ブローバイが多いとかオイル上がりやオイル下がりがあるとか、何か原因があるはずだ。
原因を取り除かずにフラッシングしたとしても、又同じように汚れるだけである。
自動車用品店も売るものが減ってきているし、オイル交換サイクルが長くなってオイルも中々売れない。
なのでATF交換だとか冷却水交換だとか、エアコンガスだとか、そういう所に付加価値を求める傾向だ。
圧送交換でも何でも良いのだが、そもそもフラッシング自体不要論がある訳なので微妙である。
エアコンガスは、クリーニング云々は別として規定量の充填には一度抜かなければいけない。
更に最近はエアコンガスを使ってフラッシングする?所もある。
ガスを入れたり抜いたりを繰り返して内部洗浄するのだとか。
ダイハツ車は高圧パイプの中に、非分解構造のフィルタが入っている。
これが10年ほどで詰まるそうで、詰まった場合は配管のアセンブリ交換になる。
プレッシャセンサを外すとフィルタが見えるので、パーツクリーナなどで清掃する事は不可能ではないが、さほど高いものではないのでアセンブリ交換が良いのではないだろうか。
フラッシングでこうした詰まりを取る事が出来る(逆方向に冷媒を流すのかな?)と言われている。
またエキスパンションバルブの詰まりなども改善されるというのだが、果たしてどんなものなのか。
エアコンガスクリーニングマシンを持っている整備工場で、エアコンガス添加剤の実験をしていた。
真空引きしてからフラッシングする→規定量のガスを充填する→添加剤を入れる→外気温度と吹き出し温度を計測する→添加剤が残らないように内部洗浄フラッシングする→他の添加剤で同じ事を繰り返すという手順だった。
ワコーズの能書きによれば吹き出し口温度が2℃下がるそうだが、実際にはそうならなかったよと結論づけていた。
勿論ワコーズの添加剤が悪いと言う事ではなく、同時にテストした他の添加剤も同じだった。
壊れかけと言ってはアレだが、古くなったコンプレッサには効くのかも。
コンプレッサの動作音は、添加剤の投入で一時的に静かになるそうだ。
ただ持続期間が短いからと毎年入れると、オイル過多で冷房が効かなくなってしまう。
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