WコーティングProを塗ってみた

10月になってやっと晴れ間が増えたので、リンレイ ウルトラハード WコーティングProを塗ってみた。
古いワックス分はコンパウンドで落としてあるのだが、日にちが経ったのと(どうせなら)樹液などの汚れも落とそうかなと思って鉄粉取り粘土を持ち出した。
ここでは鉄粉は殆ど付かないが、樹液が固まって付着している事がある。
水性ローション入りカーシャンプーでヌルッとさせ、鉄粉取り粘土を滑らせる。
付着物が少ないので抵抗を感じる事も無く、粘土が汚れるでもなく、作業は完了した。
本来は粘土が先で、その後コンパウンドをかけるのが正しい。

ウルトラハードはアルミのボトルに入っている。
塗布用のスポンジとそれにかぶせる不織布、拭き上げ用のクロスがセットになっている。

塗るのは非常に簡単。
粘性のあまりない液体で、石油系溶剤が含まれていて多少揮発性がある。
塗った後30秒~1分経ったら拭き上げるのだが、これも簡単。
拭くと言うよりも、付属の布で撫でる感じ。
塗布した液体が白くなったりはしないので、淡色部分は拭き取れたかが分かりにくい。
メッキ部分やガラスに塗り、どのくらいの拭き取り感かを知っておくと良い。
拭き残しはダメなので、光を反射させてみたりしながら拭き取っていく。

一般的な硬化型コーティング剤は20ml~30ml入りが多いが、これは100mlあるので分量としては十分だ。
ガラス面や未塗装樹脂に付着しても問題が無いので、この点でも塗るのが楽である。
未塗装樹脂には最初はペルシードの未塗装樹脂専用ガラスコーティング PCD-25を、前回はカーメイトの黒樹脂復活を塗った。
これが7月の事なので未塗装樹脂部分は劣化していない。
それでもWコーティングProを塗ると、少し綺麗(黒くなると言うよりも均一になる感じ)になった。

ボディに塗るにはごく少量で良く伸びるが、樹脂部に塗ると少し多くWコーティングProを使う。
WコーティングProは水分硬化型で、24時間ほどで固まるとの事。
開封後は3ヶ月以内に使い切れと言う事なので、重ね塗りしないと余る。
重ね塗りする場合は硬化後(24時間以上経過後)に行う。

外気温度が10℃以下の場合は反応性が悪くなるので作業が推奨されない。
冬場は陽の当たる場所で施工、夏場は日陰で施工する必要がある。
24時間以内の水濡れ、1週間以内の洗車も禁止となっているので、夜露の降りる時期には注意が必要だ。
8月~10月まで東京都では37日間連続で降雨があったわけで、屋根のない場所での施工は出来なかった事になる。

24時間で硬化するが、洗車は1週間後となっているので反応は徐々に進むのだろう。
コンクリートも24時間経てば固まるが、完全硬化と言われるレベルまでには1ヶ月ほどかかる。
重ね塗りを翌日にするのか、翌週にするのか、翌月にするのかはあなた次第である。

ツヤは出るのだが、固形ワックスのツヤとは少し感じが違う。
固形ワックスのヌルッとしたようなツヤとは違って、もっと硬質な感じだ。
↓は樹脂系硬化型コート剤とガラス系コート剤の違いで、こんなに大きな差はないが傾向としては同様だ。(プリ男とジローと🍮)

艶の感じは好みによるのかも知れないが、個人的には固形ワックスの方が上だ。
固形ワックスのツヤは一度洗車すれば落ちてしまうものではあるが、塗った時には美しくなる。

表面のつるつる感はGガードやプロックスファイナルに負ける。
特にGガードはかなりツルツルになる。

重ね塗りのみではなく、WコーティングProの被膜の上に他のWAXを塗る事も出来るそうだ。
一般的にワックスは防汚性を高めてあるので、上塗りしてもすぐに剥がれてしまう。
リンレイのページのどこかで見た気がするのだが、WコーティングProを3回塗ると耐久性が1.5倍になるとかなんとか。

ワックスの厚さは20nm~30nm(シリコンウエハに塗って計測した例)と、非常に薄い。
分子がいくつか並んでいる程度なのに、何ヶ月もの耐久性があるのを逆に凄いと感じる。

最初の塗布の翌日に2回目の塗布をした。
この時に前日の拭き残し部分があって、既に固まっていてコンパウンドを使わないと落とせなかった。
逆に考えればコンパウンドでなければ落ちない程度には硬化していることが分かる。
塗り残しは重ね塗りでカバー出来るが、拭き残しはコンパウンドで落とさないといけないので面倒である。

翌々日には3回目の塗布をしたが、液剤は未だ余っている…
缶の中を覗いてみた感じだと1/4くらい残っている。
さすがに塗り疲れたというか塗り飽きたので、これはスカイウエイブに塗った。
ミニでも4回分以上あるので、ワンボックスなどパネル面積の広い車でも分量的には十分ではないだろうか。

非硬化型のワックスは重ね塗りをしても膜厚は殆ど増えない。
重ね塗りする時に塗ってあるワックス分が(溶剤で溶けて)取れてしまうこと、或いは塗ってあるワックスが溶けないとしても新たに塗ったワックスが定着せずに(拭き取り時に)剥がれてしまうからだ。
硬化型の場合で、条件が整えば上塗りが出来る。
いったん硬化したものが溶剤で溶けないとするなら、塗り重ねが可能になる。
しかしここでも新たに塗ったワックスが、元々あるワックスの上に定着するか否かが問題だ。

WコーティングProは未塗装樹脂にもそのまま塗ることが出来る。
未塗装樹脂専用の、カーメイト黒樹脂復活が内容量8mlだ。
これでミニだと樹脂部分全部を塗ることが出来て少し余る。
同じく樹脂部分用のペルシードのPCD-25は20ml入りで、これだとミニに塗った後にスカイウエイブの樹脂部分や原付の樹脂部分にも塗れる。
樹脂部分よりボディパネルの方が圧倒的に投影面積は広いが、伸びが全然違うほど良い(未塗装樹脂は表面がザラザラなので表面積は広い)ので分量的には少なくて済む。
スカイウエイブの樹脂部分はかなり劣化が進んでいて、液剤が染みこむというのはおかしい言い方だが、細かなヒビの中に液剤が入るのか?薄塗りでは間に合わず薬液が多く必要だ。

そんな劣化が進んだ樹脂に効くのはペルシードのPCD-25で、黒樹脂復活は余り効果的ではない。
違いは樹脂に対する浸透性にあるようにも感じる。
WコーティングProはその中間くらいの感じで、傷んだ樹脂にもそこそこ効果があった。

スカイウエイブに塗っても未だ余ったので、ガラスやミラーにも塗ることにした。
ガラス部分を酸化セリウムで磨き、その後WコーティングProを塗った。
ただしガラスへの塗布での耐久性は、公称2ヶ月しかない。
ガラスは酸化セリウムで研磨、いや拭くだけでかなり綺麗になる。
これで残りは10ml位になり、これはメンテナンス用(拭き残しを見つけた時の補修用)として取っておく。

横浜時代はガラス系の硬化型コート剤を使ったことがある。
硬化型コート剤は塗るのは簡単なのだが落とすのが面倒なのだ。
永久に落ちないコート剤など無いわけで、いずれ塗り直す時が来る。
その場合は古いコート剤を落とす必要があるが、硬化型コート剤は被膜が固いものが多いので、落とそうとすると中々落ちない。
では凄く長持ちするのかと言えばそうではなくて、落ちる所は落ちてしまう。

硬化型は保存が出来ない点も少し使いにくい。
だったら普通のワックスの方が良いんじゃないの?と言うことで、ここしばらくは硬化型コート剤は使っていなかった。
今回は気が向いたので買ってみたわけだが、成分というか能書きというか謳い文句は昔も今も余り代わっていない。
これは、この分野は産業用途としても研究され尽くした感があって、新技術などそうそう生まれることがないからだ。

液体ワックス/コート剤のカタログでの耐久性は以下のようになっている。

製品名公称耐久性参考価格実耐久性(青空駐車)
WコーティングPro12ヶ月2,327円4~6ヶ月
GガードNEO18ヶ月2,860円4~6ヶ月
シュアラスター ゼロプレミアム6ヶ月2,927円2~4ヶ月
LOOX RAINCOAT6ヶ月1,845円3~4ヶ月
レインドロップ ゴールドグロス 7ヶ月2,202円4~5ヶ月
シラザン5036ヶ月11,000円6~10ヶ月

他にも色々あり、ショップオリジナル品も含めれば相当な数がある。
ショップオリジナル品はOEMメーカに依頼すれば簡単に作ることが出来る。
2時間硬化型のガラスコート剤があるが、多くはクリスタルプロセス製だとのこと。

耐久性はサンプル数が少ないのでばらつきが大きい。
青空駐車と言っても洗車回数や季節・天候によっても異なる。
シラザン50は撥水部分は剥がれても、ベースコートは残っているみたいな説明もあった。
従ってメンテナンスキットで撥水部分を上塗りすれば良い、らしい。
だったらGガードでも上から塗った方が安くて長持ちなのではないかな。

ガラス系のコート剤は汚れが付きやすい傾向があって、酸性クリーナを使うと汚れは落とせるのだがコーティングも落ちてしまう。
樹脂系コート剤は汚れは付きにくいが、硬化型でも耐久性はあまり高くはない。

耐久性は雨が当たるかどうか、陽が当たるかどうかで大きく異なる。
雨の日に車に乗ったとしても家に戻ってカーポートの下に置けばやがて水は乾く。
青空駐車の場合はずっと雨に打たれることになるので、耐水性があるとは言っても徐々に落ちる。
Gガードやプロックスファイナルは雨に当たると少し透明度が下がるのだが、その状態が長く続けばやがては溶け出す(分解される)のかも知れない。

上でもYoutubeチャネルの画像を引用させて貰ったのだが、ワックス系で有名なチャネルとして”車の大辞典cacaca”がある。
色々な製品をテストしているが、経過テストとか比較テストは余り行っていない。
スポンサードされているようなので、比較は出来ないのかなぁ。
このチャネルはBlogもあるのだが、文章が読みにくいというか未校正というかAIに書かせた?みたいな酷さだ。
Youtubeの方は普通なのに、なんで文章がこんなにダメなのかなと思った。
ワックス系は特に案件と言われるスポンサーシップを受けているチャネルが多いので、話半分くらいに見ておいた方が良い。

WコーティングProの3回目を塗布した3日後に小雨が降った。
朝の天気予報では”雲は多いながら雨が降ることはないでしょう”と言っていたし、昼の天気予報でも北伊豆も南伊豆も降水確率はゼロパーセントだと言っていた。
しかし実際には朝から夕方まで小雨が降っていたのである。

天気予報外れまくりのそんな日に伊東まで出かけたのだが、伊東も小雨が降っていた。
初期撥水は良好である。
まあどんなワックスでも初期撥水は優れているわけで、50km/hも出せばボンネットやルーフの水玉は飛んで行ってしまう。
これがどの程度続くかだが、天候にも左右されるので定量的な検証が出来ない。
平均的にと言うことで考えると、Gガードやプロックスファイナルは3ヶ月以上撥水性が持続する。

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