高耐久ワックスは水に弱い?

Gガードもそうだし現在使用しているプロックスファイナルも、いわゆるガラス系ポリマーを謳うWAXで、耐久性に優れる。
しかしこのポリマーは水分によって皮膜の透明度が下がるようだ。
ここで言うガラス系とは有機ガラス、つまりアクリル樹脂でウイルソンはMPSと呼んでいる。
曇りに最初に気づいたのはGガードを使っている時で、屋根が結露するような気温や湿度の時に何となく塗面が曇って見えた。

この秋は雨の日が多く湿度も高い事から、その傾向がだんだん分かってきた。
曇るような時には表面が軟化するのか?汚れが付着しやすくなる感じもする。
そこで透明なガラス板に塗って試してみると、確かに水に浸けておくと白濁する。
しかし乾けば元通りの透明になる。
ボディ表面でも同じ事が起きているわけだが、湿った状態が長く続くと曇りが取れにくくなるのかな。
写真では分かりにくいのだが、緑の矢印が曇っているルーフの部分である。

水をかけてしばらく湿らせ、その後水分を拭き取った状態が上の写真だ。
ワックスのわずかな拭き残しみたいな、白っぽくなっている所が分かるだろうか?
これは普通のカーシャンプーで洗っても取れないが、コメリの酸性洗剤で洗うと落ちる。
布で強めに擦っても落とせる。
ワックスを塗っても落とす事が出来るのは、ワックス分が溶剤で溶けるのだろう。

私は殆ど経験が無いが、ワックスの曇りではなく水垢や汚れによる曇りもある。
水をかけて拭き取らなかったりするとカルシウムやマグネシウムが沈着するし、それらと洗剤の混ざったいわゆる金属石けん的な汚れも拭く。
これらもコメリの酸性クリーナで落とせるが、塗面へのインパクトを考えるとケミカルよりもコンパウンドが良いかなと、私は思っている。

今回は他の汚れも除去と言う事で、コンパウンドをかける事にした。
古いワックス分だけが落とせれば良いので、ポリッシャは使わずにスポンジで磨いただけ。

スポンジはこんなヤツを使う。
塗り込みスポンジとして10個とか12個とかで売られているが、購入する時にはサイズに注意!
2cm×4cmとか、極小のものもある。
細かな部分をやるには小さいものでも良いし、小さいものの方が面圧を上げる事が出来る。
しかし小さすぎると手に持つのも大変だ。

コンパウンドを少量付けて軽く磨けばワックス分は取れる。
ワックスが取れた部分は滑りが悪くなるので、拭き取り時に分かる。
コンパウンドを付けたスポンジの滑りが悪くなったら、コンパウンドを足さずに少し水を付ければ良い。

極細目コンパウンドの研磨力の少なさは、アクリルやプラスチック板に付けた傷を磨いてみると分かる。
例えば2000番のサンドペーパで少し傷を付けた所を極細目コンパウンドで磨いてみると、キズを消すのには相当磨かなければならない。
これが中目のコンパウンドを使うとサンドペーパの磨きキズを早く消す事が出来、その後細目、極細目で磨いていくと短時間で仕上げる事が出来る。
従って極細目のコンパウンドで削り落とせるのは、塗面に付着した汚れ(強固な汚れは落とすのに時間がかかる)や古いワックス分くらいだ。

塗面にツヤがない、以前はもっと綺麗だったのに。
そう思う方は細目コンパウンドで磨き、それから極細目で仕上げてみてはいかがだろうか。
ポリッシャで細目コンパウンドを使うと、磨きキズや洗車キズは消せる。
それ以上の少し目立つキズを消すには中目コンパウンドから行った方が良い。

塗装が古くなってクリア層が剥離しているような場合は、コンパウンドで磨くとスポンジに塗色が付くのでわかる。
クリア層が無くなると塗装が傷みやすくなるので、コート剤を塗るなどして保護すべきだ。

硬化型コーティング剤はいくつも使ってきたのだが、いったんコートすると落とすのが大変だ。
落ちやすい所は勝手に落ちるが、落ちにくい所は落とさないと次のコーティングが出来ない。
これまでの硬化系コート剤だと2液性のものが多く、そのほかには紫外線硬化型や水分と反応するものなどもある。

リンレイのウルトラハードWコーティングPROは水分硬化型のコート剤で、2液硬化型ではないので3ヶ月くらいは保存出来る。
メーカ的には重ね塗りして使ってしまいましょうみたいな感じだ。
久しぶりに硬化型コート剤でも試してみようか。

古いワックスを落としたり下地処理とかを考えると面倒ではあるのだけれど……
硬化型コート剤をガラス系と称する風習?があるのか?
ウルトラハードWコーティングPROはアクリル系でもないしシリカ系でもないので、ガラスには関係なさそうだが、リンレイ自身も”湿気硬化で耐久性の高いガラス系被膜を形成”と、Webには書いている。

ウルトラハードWコーティングPROの、PROの付いていない旧製品?は”ガラス系特殊成分、シリコーン系撥水剤”と書かれていたが、PROではガラス系特殊成分の表記が消えた。
このあたりはJARO案件のような気がするんだけどなぁ。

水分硬化型のシリカ系というとポリシラザンがある。
ポリシラザンはシリカ系の硬化被膜を作れるわけだが、撥水性は余り強くはない。
そこでポリシラザンの表面に撥水層や光沢層を付けるような成分配合にするのだが、撥水層は余り長持ちしない。
ポリシラザンコート剤のメンテナンスキットは、表面に撥水層や光沢層を付けるものだ。
いや、だったら半年ごとに普通のワックスを塗り直した方が良いんじゃないの?なんて言ったらいけないんだろうな。

パッケージの裏側には”リンレイ史上最強ガラスコーティング剤”と書かれている。
同社ホームページにあるような、ガラス系皮膜とは書かれていない。
これはガラス系のコート剤と言う事ではなく、フロントガラスにも塗れるコート剤という意味なのではないのか?
何かビミョーな騙しみたいな感じが漂ってくる。

水分硬化型の樹脂なので塗布後24時間は水に当てるな、1週間は洗車するなとなっている。
この時期当たらない天気予報なのだが、晴れが続く予報はない。
気温が10℃を下回ると反応性が悪化すると言う事なので、冬まで待とうという訳にもいかない。

リンレイでは重ね塗りによる効果の向上を謳っている。
硬化型でも表面がツルツルになるものは(落ちてしまうので)重ね塗りが出来ない。
と言う事はウルトラハードWコーティングPROの表面は、余りツルツルではないのかも。

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