ITmediaの記事のタイトルは「“魔改造”でSEの魂を受け継いだ「iPhone 16e」 不安要素は「価格」「ライバル」「対応バンド」にあり」となっている。
ここで価格を見てみると、99,800円であり安価とは言えない。
では米国ではどうなのだろうか?
米国での価格は$559からだそうで、ドル円が150円だとすれば9万円位になる。
従って日本での販売価格が高いとも言えないし、安いとも言えない。
問題は日米間の経済状況の差だ。
日本では普通に買うことが出来る品物でも、途上国に於いては高嶺の花という事はある。
同じように米国では普通に買えるiPhone16eも、日本では高価なスマートフォンになる。
日本より時給の安い国は、プエルトリコ、エストニア、ルーマニアなどがある。
未だ円の高かった2021年でさえ、韓国にも抜かれている。

米国に於ける時給の平均は$35を超えている。
つまり18時間ほど働くとiPhone16eが手に入る計算だ。
日本ではどうかというと、73時間働かないと買うことが出来ない。
為替レートが100円だったとしても43時間以上働かなければならないので、根本的に日本の経済状況の問題だ。
周波数対応に関しては、1.5GHz帯が使えない。
1.5GHz帯は他国でほぼ使われていないだけに、日本固有と言っても良い周波数帯だ。
これに対応させるために金をかけることなど出来ないよ、というのがiPhone16eの設計思想という事になる。
ITmediaの記事では「10万円近いハイエンドモデルが非対応なのは異例だ。」と書いているのだが、グローバルで見れば$599のミッドレンジだ。
ミリ波も当然非対応だが、これは実使用上問題になるとは思いにくい。
1.5GHz帯はドコモとauが使っていて、都市部などでは比較的多くのトラフィックを流している。
古いiPhoneやグローバルモデルのAndroidスマートフォンは1.5GHz帯には対応していないので、それらと同様と考えれば良いだろう。
iPhone16とiPhone16eの価格差も小さく、だったら少しお金を出してiPhone16を買おうかな、という所を実は狙っていたりして。
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