ヘッドライトヒータ

LEDヘッドライトが全盛となり、発熱が減少した。
赤外線放射量も少ないのでヘッドライト前面の温度が上がらない。
そこで登場したのがヘッドライトヒータで、いくつかの種類がある。

PIAAのヒータは1灯用が6.2W、2灯用が9.4Wの消費電力(=発熱量)だ。
検証した動画もあったが、無いよりはマシ程度の結論だった。
外気温度が高いときであれば良い(PIAAによれば外気温度+60℃になる)が、氷点下の時に雪が沢山降ってくると雪が溶け落ちるほどの温度にはならないそうだ。

デンソーのものは消費電力が12Wで、ヒータ温度は外気温+50℃(ただし条件による)と書かれている。
消費電力と温度は、ヒータの面積によっても変わってくるので一概には何とも言えない。

ヘッドライトウォッシャ程の威力はないと言われるが、手軽に取り付けられるという点はメリットだ。
1つのライトに沢山貼れば効果は高まるが、これは結構高額なものである。

フィルムヒータ自体はたいした価格ではないのだが、形状や光透過率の点で良いものがあるかどうか。
ニクロム線であれば直径はかなり細いので、ニクロム線をラミネータでフィルムに挟んだら作れそうな感じ。

PTCヒータだと、それ自体で一定温度を保ってくれる。
温度が上がると抵抗値が増えるので電流が減少し、発熱量が小さくなる。
温度が下がると抵抗値が下がり、電流が増えてより多く発熱する。
ただニクロム線のような形状ではないので、ヘッドライト用としては適さない。

HID屋では以下のように書いている。

HIDの発熱量が最も多いそうだ。
これは発熱量と温度を一緒にしてしまっているが、実際には異なる。
ハロゲンランプは55Wの消費電力、HIDは35W、さらにHIDは赤外域が余り出ないので放射量そのものが違う。
ヘッドライトに着いた雪は、バルブの温度で溶けるのではなく赤外線で溶ける。

ハイパワーの赤外光LEDだと3Wとか5Wのものがある。
これを並べてヘッドライトを照らしたら雪は溶けるかな?パワーが足りないかな。

ヘッドライトウォッシャやヘッドライトワイパーが何のために付けられているのか分からない、無駄な装備だという人がいる。
雪に縁のない地方に住んでいれば確かに使う機会は少なく、装備の理由も分からないかも。

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