写真は工具箱の扉の下の部分、どうしてこの部分だけが錆びるのか。
一般的なさび止め塗料も、錆転換剤も、ノックスドールも錆に負けた。
現在はPOR-15を試しているが、POR-15の最大の欠点は錆のないところには定着しにくいことだ。
錆があれば強固に付着するのだが、綺麗な金属面や塗装面だと剥がれやすい。
ノックスドールが浮いてきたところはノックスドールと錆を一緒に剥がし、ノックスドールが付いているところは(単に剥がすのが面倒だったという理由だけで)そのままにした。 その上からPOR-15を塗った
乾く前に扉を閉めたら、POR-15が下に垂れて気泡が入った。
2枚目の写真はノックスドールの下から錆が浮いてきている状態を撮ったものだ。
POR-15はスカイウエイブのフレームに(購入した当時に)塗っていて、その効果を実感出来ている。
POR-15は錆から水分と酸素を奪う(POR-15の方が酸化しやすい?)事と、気体非透過性の塗膜によって金属面を保護するというのが謳い文句だ。 でもPOR-15でもダメだったらと思い、KUREスーパーラストガードも用意してある。
これは厚くスプレーすると褐色っぽい、基本的には透明(ニス位?)のものだ。
防錆剤テストにも、遅ればせながら加えることにした。
ノックスドールは車両用防錆剤として使われるものだ。
このあたりは融雪剤の影響も塩害による影響も殆どないので、海の方にでも行かない限り錆でボロボロの車というのはあまり見ない。 しかし雪国では錆の被害は深刻で、防錆処理が行われる。
車を買ったらまず防錆処理というくらい、大切な処理だそうだ。
北欧やドイツ車が錆びにくいと言われるのは、国全体が寒い地域で融雪剤の影響が大きいからだ。
なので製造段階から防錆に気をつけるようになっていて、結果として錆びにくいと言われる。
日本の場合は北国仕様を寒冷地仕様としているが、ドイツ車は全部寒冷地仕様みたいなもので、日本のような酷暑の国に持ってくるのは中東仕様が良い、なんて話が昔あった。 錆には強いが暑さに弱いのだ。
今は各国向けが、殆ど共通仕様になっていると思う。
W124は1980年代に発売されたEクラスだが、ほぼ40年が経過した現在では薄錆も見られるという。
いったんさび始めてしまうと錆はどんどん広がるとのことで、予防的に防錆剤を塗った方が良いと書いているレストアのページもあった。
雪国では付着した雪や融雪剤を落とすのに、駐車場に下回りに水をかけるノズル?を付けている家もある。
うちで植木に水をかける為に使っている散水ノズルみたいなもので、いくつもの製品(市販品)があるらしい。
また常設式ではなく、ノズルに車輪を付けて移動可能にしたものもある。
ガソリンスタンドにある自動洗車機も下回り洗浄オプションがあったりして、錆との戦いを垣間見ることが出来る。
工具箱の錆を見る限り、錆びたらアウトみたいな感じもする。
車にしても錆びる前に予防的防錆処理を行った方が良い。
防錆剤の性能も勿論だが、処理技術というかノウハウも防錆性能には大きく影響するはずだ。
見えるところだけ処理して完成ですみたいな、結構適当な業者も多く存在する。
ジムニーは年式の割に錆が少なかった。
海に水を取りに行ったりしたが、帰ってきたら下回りは洗った。
ジムニーは車高が高いので、下回りを洗うのは簡単だった。
融雪剤が撒かれることはあったが、車に付着するほどの量ではなかったし大抵は雪ではなく雨で流れた。
ジムニーを買ってきた時に、錆びっぽい(色が少し変わっているなど)所には錆止めを塗った。
さび止めを塗った部分の錆は止まっていた(さび止め塗料を浮かせるような錆はなかった)ので、効果があったことになる。
その後錆止め剤実験で使ったノックスドールの余りを、多少錆びていたトレーリングアームなどに吹き付けた。
錆びないように処理しておくのが一番だが、さび始めなら何とかなる。
ノックスドール施工店の能書きを見ると、3年ごとに塗り直せみたいになっている。
単に商売的なものか?ノックスドールが余り耐久性がないのか?
太平洋側は雪が殆ど降らないので、車が錆びることも余りない。
一方で日本の自動車使用年数も欧米に近づき、平均が13年〜14年になったとか。
一度車の下回りをチェックし、錆を発見したらケアしておくと良いかもしれない。
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